自己紹介

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2021年9月24日金曜日

救済しないのでは? という噂話

   
 ∧∧
(‥ )北京政府が地方政府に対し
\−  債務不履行の公算大である
    恒大集団の破綻に備えよと
    通知したという話が
    広がってる...
    まじですか? 正気?
 
  (‥ )んー?
      一部で言われてた
      見捨てるんじゃないか
      という観測が
      正しかったことに
      なるのか
 
 ∧∧
(‥ )白猫でも黒猫でも
\−  ネズミを捕るのは
    良いネコだ
    成功できる者から
    経済的な成功を収めさせて
    中国を豊かにする
    それが鄧小平さん以来の
    方針だったけど
 
  (‥ )きんぺーのおっちゃん
      その方針を変えようと
      していると聞いたけど...
      まじっぽいね
      皆で豊かになる国家を
      目指すとか
 
 ∧∧
(‥ )聞こえは良いけどさ
\−  それをまじでやると
    格差が固定化されるよな
    皆が豊かではなくて
    賃金を上げろと言うべき
 
  (‥ )皆を豊かにする
      それはつまり
      大金持ちが破綻して
      資産を失うことであり
      それはつまり
      景気が悪くなることであり
      要するに
      給料と人件費が下がり
      物価も下落する
      そういうことだからな

 つまりは給料が固定されていた小金持ちだけが勝ち組になる。あとは小金持ちが大量の貧乏人を搾取する状況が固定化される。小金持ちにとって不景気は有利だ。賃金が下がった分、物価も下がり、資産価値が上がるから。こうして格差と不景気が常態化した国家だけが残り、その豊かさは実現できる豊かさのはるか手前で止まる。
 
 ∧∧
(‥ )民主国家だと
\−  給料が下がった大勢が
    反対票を投ずるから
    これが是正されるの
    だけどね
 
  (‥ )独裁制だと
      無理なんだよなー
 
 これが賢い少数派による政治が必然的に、そして絶対的に失敗する理由であった。
 
 賢い少数派は、民主主義は多数決ではない、そう主張する。論理的な我々が政策を実行するべきだと。
 
 ∧∧
( ‥)そうして自分たちだけが
    有利な貧乏国家を作って
    しかも多数決でないから
    是正できずに国が滅びる
    国にたかって国を滅ぼす
 
  (‥ )社会主義が全部失敗した
      のはそういうこと
      なんだよな
 
 ∧∧
(‥ )中国もそうなるのか
\−  そして滅びるのか?
 
  (‥ )格差は固定されるけど
      滅びはせずに
      昔に戻るだけだと思うよ
 
 アダム・スミスがかつて中国を論じた状況、それが一体どこまで正確な把握かは不明だが、世界で一番豊かな国であるけども、実現できる富のはるか手前で止まってしまった国、という状況に戻るだけではないだろうか。
 
 
 *正確に言うと、社会主義とマルクス主義は、それが成功するからこそ国が滅びてしまうのである。だからマルクス主義は失敗したという評価は、実のところ正確ではない。事実、マルクス主義は一回も失敗したことはなかった。マルクスが資本論で言っていることを要約すると、付加価値をなくせば物価が限りなく安くなる、ということであり、これは正しい。付加価値が0に近づくと物価も0に近づき、賃金も0に近づき、少数の小金持ちは有利であるが国は滅びるし、事実、滅びた。ここには失敗に見える成功が確かに存在している。
 
 
 
 
    

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