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2020年2月29日土曜日

韓台日はそれぞれ過去の経験に応じて行動している

 
 
 今、新型肺炎の感染者をしらみつぶしに探している韓国。27日の時点で累計検査数が5万6000件を越えたと伝えられている。
 
 ∧∧
(‥ )その韓国は2015年に
\−  マーズの侵入を許し
    感染者186名
    死者37名を出した
    死亡率20%
    当時の朴政権は
    苦境に立たされた
 
  (‥ )なるほどな
      韓国が過剰としか思えない
      検査体制を続行してるのは
      そういうことか
 
 *マーズ MARS 中東呼吸器症候群の略称で、サウジアラビアなどから拡大したもの。
 
 一方、2月21日、日本在住の台湾女優 欧陽靖なる人がSNSで日本はアジアで新型肺炎への対策がもっともずさんな国! と投稿した。彼女に言わせるとこれは、日本はサーズを経験していないからだ! ということであった。
 
 ∧∧
(‥ )台湾は2003年にサーズの
\−  侵入を許し
    感染者346名
    死者73名を出した
    死亡率は21%
 
  (‥ )台湾は今回の新型肺炎では
      大陸からの入国制限を
      ただちに行ったけども
      それはこの経験が原因か
 
 一方の日本は2009年の新型インフルエンザを水際で食い止めようとしたが、この手の無症状でどんどん感染を拡大させるウイルスの侵入を防ぐことはできず、それのみならず、検疫に手を奪われ、さらに国内で診療を望む人が殺到したことであやうく医療崩壊を起こしかけた。死亡199人。死亡率は0.16%。
 
 ∧∧
(‥ )韓国、台湾、日本
\−  それぞれの対応の違いは
    過去の経験の違いに
    基づいたものなのだね
 
  (‥ )でっ日本の対応が
      一番妥当だったわけよ
      今回の新型肺炎は
      マーズやサーズのような
      ものではなくて
      むしろインフルエンザに
      準じるものだったからな
      2009年の
      新型インフルに準じた
      あるいはその改良版の
      対応を行えばいい
      実際それをしてる

 
 ∧∧
(‥ )韓国が大量のPCR検査を
\−  実行できるのは
    検査を代行する
    ベンチャー企業が
    大量にあるからだとも
    言われますが
    これはマーズ騒動で
    急成長した産業だって
    ことですかな?
 
  (‥ )んー 問題は
      検査能力=ベッド
      ではないということだな
 
 なんの症状なのか検査で調べて欲しい。そうした需要がPCR検査と産業を成り立たせているというのなら、検査の充実はベッドや呼吸器の充実を意味するものではなかった。
 
 ∧∧
(‥ )ベッドの需要は
\−  発症者数に応じていますからな
    検査の需要が発症を
    意味するものでない以上
    検査に余裕がある
    =
    ベットにも余裕がある
    ではない
    そして需要と供給が
    経済的に決定される以上
    どんな国家であれ
    ベッドの需要は必要最低限に
    制限されるはず
    つまり余裕は存在しない
 
  (‥ )韓国の検査を見習えとか
      言う人もいるけど
      それ意味ないよねえ...
 
 
 ばんばか検査して...それで? その後どうする? 検査に応じたベットがあるわけではあるまい。
 
 それにイタリアもそうだが、検査で封じ込めるとは、隔離された区域の内部にだけ感染者がいる、という前提に基づいている。言い換えればその外に無症状の感染者がいたらそれで前提は崩れて、隔離も検査も全部意味がなくなる。
 
 ∧∧
( ‥)すぐに症状が現れて
    重症化するとか
    重症化するからこそ
    感染力が低い病気とか
    そう言うものなら
    封じ込めもやりやすいし
    検査の意味もあるだろうけど
 
  ( ‥)マーズやサーズに
    −/ 対応した対策では
      インフルや新型肺炎には
      無力だよな
 
 
 韓国と台湾の対策が、あるいは韓国のPCR検査がマーズやサーズのような病気の需要に応じたものであるというのなら、それは必然的に今回の新型肺炎ではまったく意味がないということになるだろう。
  
 異なる需要に応じてきたものである以上、それでは対応できない。


  
   


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