自己紹介
- 北村雄一(北村@)
- イラストレーター兼ライター 詳しくはhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili あるいは詳細プロフィール表示のウェブページ情報をクリック
2020年1月13日月曜日
時系列だけ見ると米国が怒らないことが不思議
2018年5月8日 アメリカがイランとの核合意から離脱
2019年6月12日 安倍首相、日本首相としては革命以来41年ぶりにイラン訪問
2019年6月13日 イラン沖 ホルムズ海峡近くで日本のタンカーが攻撃を受ける
2019年6月24日 トランプ大統領がシーレーンに日本も負担を負うようツイート
2019年7月9日 米国がシーレーン防衛のための有志連合結成を計画
2019年9月14日 サウジアラビアの石油施設が攻撃される
2019年9月24日 ニューヨークで安倍首相とローハニ・イラン大統領が会談
2019年12月20日 ローハニ大統領が来日
2019年12月27日 イラク軍基地が攻撃され米国民間業者1名が死亡
2019年12月29日 米国がカタイブ・ヒズボラの基地を空爆
2019年12月31日 親イラン派デモ隊がイラクのアメリカ大使館を襲撃
2020年1月3日 アメリカの攻撃でイラン革命防衛隊ソレイマニ司令官死亡
2020年1月8日 米軍駐留のアサド空軍基地にイランが弾道ミサイル攻撃
∧∧
(‥ )時系列で見るとあれだな
\− アメリカとイランは
去年の6月からほぼ
戦争状態でどんどん
エスカレートして
その一方で日本は
イランとせわしなく
人が行き来して
友好的な外交をせっせと
押し進めてたわけだ
(‥ )これら全部耳では
聞いていたけども
改めて時系列で見れば
日本の行動に
アメリカよく怒らないな
現象だけを見れば、これは完全に裏切り行為。血相を変えたアメリカが日本に怒鳴り込んできてもおかしくなかろう。
∧∧
(‥ )でもそうではない
\− ということは日本とイランの
せわしないやりとりには
アメリカにとっても
何らかの利益があるって
ことでしょうなあ
(‥ )日本とイランのやりとりは
直近的には
有志連合に
準参加するための
根回しと地固めだろうね
少なくともそれをしないと
イランの面子がつぶれるし
実際、日本はイランが
影響力を行使する
ホルムズ海峡には
入らないしな
入らずに参加する。これはイランに筋を通してイランの顔を立てつつ、アメリカの面子も立てるということであった。実際、有志連合の参加に西欧は冷淡で、諸列強の中で参加したのは英国のみ。残りの参加国のうち、オーストラリア、アルバニアを抜かせば、後はイランと敵対的なサウジアラビア とバーレーン 、アラブ首長国連邦だけである。
日本の自衛隊もあくまでも派遣されるだけで、有志連合に参加したわけではない。
∧∧
(‥ )それでも米国は
\− 少なくとも表向きには
国務次官補が
感謝の意を表明したんだよね
(‥ )列強で参加したのが
正式には英国だけってのは
あまりに寂しいからな
非公式とはいえ
もうひとつ列強が
追加で準参加すれば
米国の面子は保たれる
他にも確かにアメリカから見て日本の行動には価値があった。中国との貿易戦争で日本は米国と歩調を整えている(これは日本にとっても価値がある。日本やベトナム、フィリピンなどの近隣諸国から見て、中国の膨張主義はあまりに危険すぎる)。そして、この貿易戦争で米国経済に起きる負担のある程度は、日本が米国製品を購入することで軽減されている。
∧∧
(‥ )矢面に立つ米国を日本が
\− 資金的に支援してるわけだな
(‥ )これを踏まえれば
米国が日本に
怒鳴り込んでこないのは
説明できるね
∧∧
(‥ )米国もイランとの全面戦争は
\− 望んでおりませんからな
むしろこの戦いは
小規模かつ息の長い持久戦
だとすると交渉と根回しと
妥協と支援が肝心
(‥ )安倍首相が
根回ししまくって
あっちこっち飛び回るのも
当然だし
それで成果が出せるって
わけだ
湾岸戦争の時やイラク戦争のような、派手な時代とは違うってことらしい。
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