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2017年12月26日火曜日

400万年のずれぐらいどうでもいいはずなんだけども

 
 ∧∧
( ‥)でっ?
 
  ( ‥)んー
    ‐/ 恐竜スケリドサウルス
      こやつの生息年代の記述を
      1億9100万年前から
      1億9500万年前に
      直そうと思って
 
 ∧∧
(‥ )たかだか400万年の
\‐  ずれだろう?
    直さなくてもよくね?
 
  (‥ )まあ400万年なんて
      たいした誤差じゃ
      ないからな
 
  
 400万年というと我々人類で言えばアウストラロピテクスからホモ・サピエンスまでの時間に相当する。長いと言えば長い。人類は身長が1.5倍ぐらい増えたし、脳も増量し、地球は寒冷化が進んで氷河期に突入した。
 
 ∧∧
(‥ )でも400万年前の動植物と
\‐  今の動植物は基本的に
    同じだよね?
 
  (‥ )まあ同じだね
      
 
 400万年とは人には長いが自然にとってはそれほどでもない。それに人類は動物の中では進化がかなり速かった種族だ。自分たちが変わったから他が変わったと考えてはいけない。確かに400万年の間に今の地球はおおいに変化はした。氷河期に突入し、氷河が拡大する氷期となれば、これは本当に同じ地球か? と思うぐらいに気候が変動してしまう。冷えた草原が広がる大ユーラシアの空は黄砂でかすみ、トナカイとゾウが一緒に生活する不思議ワールド。
 
 だが恐竜スケリドサウルスがいたのはジュラ紀。この時代に氷河期はない。
 
 ∧∧
( ‥)スケリドサウルスと
    同時代の爬虫類
    イクチオサウルスも
    プレシオサウルスも
    400万年ぐらい存続した
    でしょうに
 
  ( ‥)だけどよ
    ‐/ スケリドサウルスって
       海の地層から
       出ちゃってるし
       アンモナイトによる
       生物帯の真っ只中に
       いるんだよな
 
 地層の年代は放射性同位体の年代推定で具体的な数値が出るが、そういう資料がとれる時代はとびとびだ。もっと細かい年代区分は進化を時計がわりに使っている。時間経過とともに地層に現れる生物種が交代していく。それによって地層を分割するのが生物帯。ましてやアンモナイトはその時間区分に重宝される化石たちで...
 
 ∧∧
(‥ )...ああこりゃあ
\‐  無視できねえな
 
  (‥ )ましてやあれだ
      この前の本では
      地層ライアスを分割する
      アンモナイトの
      バックランディ帯とか
      書いてるからな
      無視するわけに
      いかんのよ
 
 ∧∧
( ‥)でもあれだな
    400万年変わると
    他のページの他の数値も
    変わるから
    それぞれ赤を入れないと
    いけないな
 
  ( ‥)ああめんどくせえ
    ‐/ 
 
 そして、こちらの属は1億9100万年から1億9500万年に年代を変えた際でも、その登場に矛盾はないだろうか、とか、時代が変わると化石の様相も変わる。すると、昔の人はなんでもかんでも別種にしてしまう。新旧学名が入り乱れる中、記述する際の適切な学名はこれで良いのか? とか、シノニムの問題だの、消えた学名の確認だの、めんどくさい細々とした確認終了。基本、それに関して直す必要箇所なしで、先方へデータ送信。
 
 
 
 
      
      

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