12月9〜13日、19〜24日にかけて、バフムートの露軍は東から市街に突撃。2km以上を前進。市街地に二回侵入して、そして二回とも撃退された。
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(‥ )でも驚きだね
\−  動員兵だの囚人兵だの
    かき集めた素人の
    突撃で
    ここまで
    やれるんだな
  (‥ )まあ数が少ないせいか
      結局、撃退されて
      しまったけどね
 バフムートに特筆すべき戦略的価値はなかった。もしあったらロシアは正規軍の大軍を送り込んだであろう。しかし、実際にこの区域を担当するのは傭兵会社のワグナー。
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(‥ )ワグナーは
\−  戦闘員が2000
    ぐらいだっけ?
    正規戦を行うような
    規模ではないよね
  (‥ )だから囚人兵を
      特別枠で
      動員して
      もらえたんだが...
 しかし囚人兵なんて、所詮は素人である。なるほど、5万とか10万人とかを一気に突撃させれば話は別だろうが、囚人兵は多い話で3万5000。それも最初の1〜2ヶ月でどうやら1万以上を失っている。
 この1万がもし戦死者の数なら、負傷者を含めれば損失は3万人。3万5000の囚人兵もすでに事実上、全滅...というか消滅してしまったことになる。
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( ‥)ちまちま突撃させるから
    こうなるべ
  (‥ )とはいえよ
      3万を消耗して
      それでようやく
      市街地まであと2kmって
      とこまでこれたのでな
 近づかなければ市街地突入もできないのだ。3万を消耗して、ようやく市街地に指をかけたが、そこで力尽きたと見るべきなのだろう。
 露軍はそれまで1日あたり40メートルの速度で前進してきたが、12月9日以後の突撃から前進が停止している。
 しかし一方、バフムートの南に隣接するオピトネ。住宅街500メートル程度の小さな区域だが、18日、ここに露軍が侵入。ウ軍守備隊と激戦。
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(‥ )ウ軍が押し返してるけど
\−  いよいよ市街戦か
  (‥ )バフムートの南部は
      ワグナーの
      正社員がきてるみたいでな
      熟練してる相手に
      ウクライナ正規軍や
      チェチェン義勇兵が
      対抗しておる
 とはいえ、ワグナーの正社員には限りがあるから、正社員投入はここだけの話らしい。
 ちなみに別の傭兵会社もこの戦闘に参加しているという噂がある。ありうる話で、ウ軍は戦車を投入して露軍陣地を砲撃、破壊しているが、露軍にはどうも戦闘車両が見当たらない。信じがたいが、露兵は歩兵だけで対抗しているように見える。
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( ‥)プロざんすね
  (‥ )傭兵をぞろぞろ
      投入してるのかもな
 一方、さらに南へ4kmほどいった集落オドラディブカから西へ進んだ露軍。その目的はバフムートの背後に回り込んで包囲することにあるらしい。
 無茶振りもいいところだが、ここではあいかわらず素人の突撃であった。
 この方面の露軍が映像に登場するのは11月19日以来。12月30日までの前進距離は40日間で1km。移動速度は1日25メートル。露軍はおそらく遮蔽物になる防風林沿いに進んできたようで、貯水池を越え、果敢に前進してきたのであった。
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(‥ )でもよ
\−  こっから西は
    遮蔽物なしの
    耕作地だべ
  (‥ )道の途中にさ
      破損した戦闘車両があって
      それを
      遮蔽物にしたいんだろうな
      少人数の露兵が
      突撃してきて
      待ち受けるウ軍の砲撃と
      ドローンの手榴弾投下で
      次々死んでるのよね
 逃げる時に右往左往する有様から素人だとわかる。しかも4人とか2人の少人数の突撃だ。遮蔽物のないまっ平な数百メートルを駆け抜け、次の場所に陣取るなど無理な話であった。
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(‥ )ワグナー
\−  あいかわらず
    無茶苦茶しよるな
  (‥ )バフムートだけで
      ロシア人は
      一体何人
      死ぬんだろうね?



