2022年11月19日、バフムート南にあるOdradivka村。この村は10月には露軍に占領され、さらにここから露軍は2kmほど西へ進み、バフムートを包囲する動きを見せている。
そうやって西進してくる露軍をウ軍が砲撃する動画があり、その場面を見るとこうであった。
∧∧
(‥ )畑の中の疎林に
\− 塹壕があって
これは本来はウ軍の
陣地なのかな?
そこに露兵がやってきては
砲撃されて死んでいく
(‥ )動画を観察すると
最初は正午
次は朝
その次が夕方なんだよな
編集で順序がでたらめになっている可能性もあるが、素直に解釈すると、露兵は第一日目の正午に突撃、そこから翌朝まで砲撃を受け敗退。二日目の夕方に二回目の突撃をした。そういうことになる。
∧∧
( ‥)ウ軍が言ってたあれだな
露軍は無謀な突撃を
ただただ繰り返して
ウ軍の攻撃で
どんどん死んでいくって
やつだな
(‥ )バフムート近隣の動画を
しばらく追っていたけども
それがはっきりわかる
最初の動画だね
両軍とも本当に真面目に相手陣地を奪う時は、戦車など戦闘車両の援護を受けながら、随伴した歩兵が突撃する。
しかるに、以上の動画にそういう場面はない。というか、バフムートの戦線において、露兵が戦闘車両の支援を受ける場面は見たことがない。
露軍は敵陣に歩兵だけでただただ突撃して、機関銃と砲弾、ドローンからの手榴弾投擲で次々に死んでいく。
こんな突撃をするから露軍は馬鹿だアホだと言われる。もちろん、実際にはこれ、有効な手だ。植民地の独立戦争などでは子供を突撃させて相手を消耗。次に熟練兵を突撃させて敵陣確保があった。
∧∧
( - -)でもそれ
潤沢な人的資源が
使える場合
使っても味方に
支持される場合だろ?
(- - )今のロシアは
そういう状況じゃ
ないよねー
だからバフムート方面において露軍、正確に言うとこの方面を担当している軍事会社ワグナーとその支配者プリゴジンは囚人を動員した。六ヶ月の兵役を務めたら無罪放免であると。
∧∧
(‥ )ところが囚人兵の平均寿命は
\− 2週間程度だそうですな
支援無しで素人を
突撃させたら
そりゃあそうなる
(‥ )平均寿命を半減期と
解釈すると
半年後には最初の
8000分の1しか
生き残らん
2万、3万の囚人兵を動員したともいうが、半年後に生き残るのは4人ぐらいだってことになる。
実際、すでに露軍はバフムートで8000を失ったとも言う。
そしてこの画像
元動画はバフムート市の東北にあるガソリンスタンドを、ウ軍がドローンで撮影したもので露兵の死体がごろごろ転がっている。その場面をつなげて復元。遺体の分布を見ると以上のようになった。60×20m程度の土地の中に少なくとも遺体が8つ。
興味深いことに遺体はかなり均等に分布していた。多分これ、長時間の攻撃の中で露兵が確率的に死んでいったので、均等に近い分布になったように見える。つまり露兵の遺体の自然分布に近いものとみなせる。
∧∧
( ‥)1200平方mに遺体8
平均すると150平方に
遺体が1つ
バフムートの戦線は
およそ8kmだから
戦線に150mの幅があれば
8kmの戦線に8000の
遺体が転がっているはず
(‥ )実際には遺体分布に
粗密があるはずだけど
(以上の画像も露軍陣地の
ものなので他より密なはず)
その一方で
戦線の幅は150mより
ずっと広いのだよな
多分、2kmぐらいある
つまり、バフムートにおいて露軍、そして動員された囚人兵たち、その8000が失われたという話。これはおそらく本当であった。
∧∧
(‥ )いやはや21世紀に
\− こんな戦争を目にできるとはね
(‥ )観察せねばな
*ちなみにバフムートでは半年後の無罪放免にかけて志願した露軍囚人兵が、わずか2週間後に戦死した、という話が以前あった。
2週間は、あまりに短すぎて悲惨だからニュースになって伝わった数字であろうか?
あるいは反対にありきたりだから、たまたま人の耳に入った数字であろうか?
見守っていると、後にウ軍が、露軍の平均寿命は2週間ぐらいだ、そのように広報したのである。多分、平均寿命2週間は正しい値。