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2019年5月11日土曜日

6日の話をしよう 解せぬ

 
 それはもう5日も前、5月6日のことであった。
 
 夏至まであと40日あまり。強い日差しの中に寒気が流れ込み、空は不安定でぐずり
 
 ∧∧ そして雨
( ‥)
 ‐( ‥)傘持ってきて
      よかったねえ

 
 図書館帰りの帰り道、雨合羽を着たお母さんが慌てて自転車で帰っていくのを見た。そしてその後ろには幼稚園ぐらいの女の子。雨合羽は着ていない。雨に濡れるがままだ。
 
 喧嘩したとか、母親に意地悪されているとか、そういう顔ではない。
 
 なにかこう、

 母は雨合羽を着ているが、自分は無策。解せぬ。

 という顔であった。
  
   ああいうのって
 ∧∧ 一生覚えてるんだよな
(‥ )
 ‐( ‥)ははっ
     母親が老齢で倒れた
     介護の時とかに
     フラッシュバック
     したりしてな
 
 まあ、あの程度なら憎しみにはなるまい。解せぬ、という顔であったし。
 
  
   でもとっさの雨に
 ∧∧ どう対応するべきかね?
( ‥)
 ‐( ‥)とっさの雨か・・・
      母親は雨合羽を
      持ってたけどな
 
 とはいえ、例えば自分の雨合羽を子供に着せる? だめだ、子供が小さすぎる。垂れ下がった合羽が自転車のホイールにからむかもしれない。危険だろう。
 
 
 コンビニで買ったゴミ袋で簡易な雨合羽を緊急に自作する。駄目だ。可能な手ではあるけど、あそこにはそもそもコンビニがない。
 
 
   お母さんの上着を
 ∧∧ 着せるとか?
(‥ )
 ‐( ‥)そのぐらいかなあ?
 
 それをしなかったのは、ちょっと機転が利かないかもしれない。ともあれ、暑い日差しと寒さが相伴う中での出来事であった。
 
 
 

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