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2019年1月31日木曜日

賢い人によると石油は合成され日本は産油国で3000メートル

 
 
 石油の正体とは何か?
 
 これは石炭と同じく、生物の遺骸から出来るのではないか? つまり生物起源説
 
 いや、地下で無機的に合成されるのではないか? つまり無機起源説

 
 二つの説が対立し、そして生物起源説が勝利した。理由は単純である。堆積岩を調べると微量な有機物が含まれていて、それが地熱で分解され、油になっていく様子が分かるからだ。それに石油には植物が持つ葉緑素と同じ化合物が含まれている。マグネシウムが別の金属に置換されてはいるが、それは葉緑素だった。無機合成で葉緑素ができました〜、という理屈は通らない。
 
 そもそも石油は泥が積もって出来た堆積岩の中にある。地下で無機的に合成されたのならこの偏りは説明できない。石油の分布だってそうだ。そもそも石油はかつて海に覆われ、膨大な堆積が起こった場所、つまり植物プランクトンの遺骸が大量に集積した場所から採掘される。
 
 ∧∧
(‥ )でも賢い人間は
\‐  石油が地下のマントルで
    出来ていると信じ込み
    さらにはマントルをマグマと
    勘違いして
    マグマで石油が合成されている
    と信じ込んだ
 
  (‥ )ははっそれなら
      火山国の日本は産油国に
      なっちゃうよ
 
 と笑っていたら、石油はマグマから合成されるから、日本を産油国にしよう! と言っている人を見つけた。
 
 ∧∧
(‥ )...ネットってほんと
\‐  色々な人の思考を
    見つけちゃうよね
 
  (‥ )マントル起源説を
      マグマ起源説だと
      勘違いして
      だったら
      日本は産油国のはずだ
      これができないのは
      石油業界の陰謀だ!
      と来たか...
      予想の斜め上
 
 高校時代の友人に、UFOは大好きだが、宇宙のことは絶対に調べないやつがいた。グレイとアメリカ政府の陰謀は大好きだが、太陽系のことは知らない、月のことすらわからない、星もわからない、星座も知らない、そもそも望遠鏡で覗かない、本も読まない。そんな彼と似たところがある。
 
 だが、こういう人は意外と多いもの。
 
 ∧∧
(‥ )考えるな 調べるんだ!
\‐  考えるなんて手抜きをするな!
    考える人間はトンデモになる
    ...と言われますが
    まさにその通り
 
  ( ‥)中部大学の武田邦彦って
    ‐/ 人がいるだろ?
       あのおっさんは
       石油の存在量は
       8000年分
       地下3000メートルに
       どこにでもある! と
       言ってるみたいだな
 
 ただし、この武田説(仮称)は、石油はマントルで出来る、と言っているわけではないらしい。
 
 ∧∧
(‥ )かつて地球大気はほとんどが
\‐  二酸化炭素だったけど
    それが消えた
    消えた分は石油になったはずで
    計算すると8000年分だ
    それが地下3000メートルに
    どこにでもシェールガスとして
    存在している!
    という解釈みたいね
 
  (‥ )二酸化炭素の固定は
      石灰の役割が大きいから
      消えた二酸化炭素を
      全部石油に換算するのは
      明らかに間違いだがな
      石灰は石油じゃねえ
 
 そして地下3000メートルには広大な石油層が広がっている! という解釈。
 
 アメリカで採掘されているシェールガス。これは地下3000メートルにある地層を横に掘りすすめることで採掘可能、利用可能になったもの。

 多分これを、3000メートルまで掘ればどこにでもシェールガスがあって水平に広がっている! と勘違いしたもののように思われる。
 
 つまり、技術革新の話を、世界のどこでもこういう地質構造なんだと勘違いした、そういうことだろう。
 
 ∧∧
(‥ )やっぱあれよね
\‐  頭のいい人は考えちゃうから
    おかしな方向へ向かうよね
 
  (‥ )調べるより考える方が
      楽だからな
      人間、楽を選ぶと
      位置エネルギー最低へと
      流動する
 
 
 それにしても奇妙なことだ。今、多くの人がベネズエラは世界最大の産油国だということをニュースで聞いている。人によってはサウジじゃないんだ? と驚いているだろう。

 しかしベネズエラ1位というこの輝かしい地位は、これまではゴミだったタールも化石燃料として認めましょう、ということで実現したものだった。
 
 石油の寿命はこうしてのびる。ゴミだった資源が技術革新で利用できるようになる。あるいは枯渇によって、これまではコスト高だった資源もしょうがないから使うようになる。

 つまり化石燃料が枯渇していくからこそ、化石燃料の範疇は広がり、これゆえ石油の寿命が延びるのである。
 
 要するに機械文明終了のカウントダウンは始まっているのだ。その現れがベネズエラであり、そして石油の寿命先延ばしであった。しかし、賢い人はそれを目の前で見ているのに気がつかない。

 
 
 ちなみに武田教授の以上考えはyoutubeにアップされている=>https://www.youtube.com/watch?v=RlzRFIkduPI


 
 

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