イーリアスの陥落

　
　∧∧
（　‥）少し横になったら
　　　　また腰が痛くなったわけ？
　
　　（　‥）んー　また歩けば
　　　　　　改善するだろ？
　
　というわけで散歩にいく。朝の３：１５。しばらく歩くと東北の空がすでに白みだし、夏至の近さと夜の短さを思い知る。
　
　スワン彗星が明ける地平線の向こう、ペルセウス座とぎょしゃ座の間にあるはずだが、さすがに観察は厳しそうだ。そもそも星が見えぬ。
　
　そして歩き回れば腰の痛みは改善される。
　
　さて
　
　トロイア戦争でヘビに殺されるラオコーン　これはローマの詩人ウェルギリウスによる「アエネーイス」で詳しく描写される場面だが、肝心の元ネタ、古代ギリシャの叙事詩「イーリアス 」と「オデュッセイア」にはこの場面がない。
　
　というかそもそもラオコーンが登場しない。
　
　∧∧
（‥　）ではラオコーンも
＼−　　ウェルギリウスさんの
　　　　創作かというと
　　　　そうではないようですな
　
　　（‥　）アルクティーノスなる
　　　　　　人物が書いた
　　　　　　Iliou persis
　　　　　　イーリアスの陥落にも
　　　　　　ラオコーンは
　　　　　　登場するそうだ
　
　もっとも、この物語は抜粋の引用としてしか残らなかった。そしてラオコーンがヘビに殺されたという記述があるようだが、それ以上の情報はどうも見当たらない。
　
　∧∧
（‥　）やはり現状
＼−　　赤い立て髪を持つ
　　　　海をうねり泳ぐヘビは
　　　　ウェルギリウスさんの
　　　　アエネーイスにしか
　　　　登場しないと
　
　　（‥　）どうもそうみたいだね