遺伝子型血液占い(AA, AO, BB, BO, AB, OO)、これが存在するのだから、みんな遺伝子が粒子的なものであることは分かっているはず、そしてしかるに誰でも膨大な変異を蓄積していること、そこに淘汰がかかれば、そりゃあえらいスピードで進化するのは、実は誰もがすでに分かるはずではなかろうか? という話(より正確には、あっ、でも自分のことを考えればそんなことあるわけないか)をメモ的に書こうかと思う前に、
(‥ )血液型占いはなぜしょーもないのか? と考えている時、
逆に血液型占いをお手軽に検証する方法を考えてみて、
電車の中でぴんときました。
∧∧
( ‥)何がです?
:血液型によって性格が固定されていて、それら同士に相性があるんだったら、離婚と血液型の相関関係を調べればすぐに分かるんじゃねーの?
∧∧
( ‥)誰でも思いつくような・・・
(‥ )誰でも思いつくから有効と楽観してみる。
∧∧
( ‥)おまけにひどい研究ですよ。私は反対です。
( ‥)まあまあ、こんな論文なら誰かが書いてるはずだ。
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と思って検索をかけたのだが、そうすればいいじゃんという意見は引っかかってくるが、論文となるとどうもひっかかってこない。おっ!! と思ってクリックしたらしょうもない一般論が述べられている始末。
うあ? 誰でも思いつくけど、誰もやってないのか?
もしも相関関係があるという結果が出たのなら、血液型占い賛成派も反対派も引用してそうなもんだし、そういう論文が出たら、「あなたのようにやったがそんな相関関係、統計的に有意には出ない」というような反対論文(あるいはその逆?)があってもいいはずだと思うのだけども。
∧∧
( ‥)書いた人がいないか、相関関係が出てこなかった、
つまり論文のネタにならなかったのではないですか?
(‥ )まあ、そういうこともありうるんだろうな。
確かに、噂で「血液型と性格の研究をしたのだが、卒論になってくれるような結果が出なかった」、あるいは「ない」という結論を書いた、そんな話は聞いたことがある。でも、あれはほとんど都市伝説みたいな話で、なんとも言い様がない。
あるいは見落としているだけかもしれぬ。それが”ある”ということは1個見つければ十分だけども、”ない”ということは証明不可能だ。
とはいえ、英語でも検索してみたけど、どうも引っかかってこない(血圧の話がひっかかってきたりしました)。
まあ、あれだよねえ、血液型占い、理論にしては基礎がぐだぐだだから。そもそもあのまんまじゃあ検証できんよなあ。
∧∧
(‥ )□型の人は几帳面、□型の人はマイペース、□型の人は・・・
\- *相手の性格を定型にはめると非常にいやがる人もいますので、
すべて□でお送りしています
(‥ )行動を調べる時に、そんな基準を提示されてもねえ。
まっとうな科学の論文だって、あばうとーなカテゴライズで処理したら相関関係が有意に出てきて、やった!! と思ったのもつかの間、検証してみようとちょっとカテゴライズを崩したら相関関係が無くなっちゃって、「ごめん、オレ、間違ってた」、そうやって引っ込めちゃった事例が幾つか思い浮かべられるし、調べればもっと出てくるだろう。
∧∧
( ‥)論文にするにはもっとちゃんとした
基準がありませんとね。
(‥ )その点、あれなんだよな、星占いを統計学的に
論証しようとした論文があったって言うだろ?
:火星の配置と職業が有意に相関するという話らしい(当然、反論もあるそうだけども、ごめんねうろ覚え)
∧∧
( ‥)それをまねて冒頭↑のあれですか。
非人道的だと思いますが。
(‥ )まあ、どちらに対しても、そうだね、とは
言っておこうじゃないか。
とはいえ、統計的処理で相関が出たといっても事と次第ではとんでもないものをシグナルとしてひろってくる場合があるというから(さっきの火星の話もさることながら、ああ、これも? という事例あり)、そんな論文が出たところでどうなるわけでもない。しかし、そんな論文でさえ書くのは大変そう。
∧∧
( ‥)例の都市伝説的な話も、実話なのでは?
几帳面をどう測定するのか? と考えだしたら
もう論文になりませんよね?
(‥ )複雑なことを論証するには、まず単純なものから
論証した方がいいんよね。
卒論でやろうなんて無茶だよ。
思うに、血液型と性格は有意に相関している!! というの論文があったとしても、それは
∧∧
( ‥)血液型占いからはかけ離れたものになっているかも
知れませんね。
(‥ )火星と職業にちょっと相関関係があるかもよ、
みたいなもんでね。
そして、さらに、仮説としてそれが生き延びられるかというと、さてどうだろう?