自己紹介

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2010年4月1日木曜日

真面目地獄、ずぼら天国

 
 例えば自分が何ヶ月かにいっぺんドングリを実らせる森に住んでいるとする。

    ( ‥)そういえば先日、見た夢ではおよそフレームと
        屋根だけが残った巨大な3階建ての廃屋が
        かしがいながらも、よろめき立っていて、
        しかし目当ての本屋にいったらお休みで、
        近くの広場にある立方体な赤土の山に登り、、、
 ∧∧
( ‥)本題に戻ってください。

 でっ、そんな森にいるとして、実って落ちたドングリを割ると時々丸々と太った虫が見つかるとする。ドングリは苦いので蛋白でミネラルな虫を目当てにドングリを割り続けるが、最近は虫がめっきり見つけにくくなった。探す時間を増やせば見つかる虫の数も増えるはずだし、実際、以前はそれでなんとかなったのだが、虫が減った昨今、増大する労力に対して見返りがさほど増えてくれない。

     ( ‥)探索するドングリの数は有限で、そのほぼ
         すべてを探し、それ以上に探索を広げるには
         時間、つまり次の実りを待つしか無いのだが、虫の数が
         絶対的に減っているために、、、

 ∧∧
( ‥)ようするにテレビと視聴者の関係ですか?
    それでどうだと?

     (‥ )面白い番組を探索する視聴者の行動を
         記述する公式は生態学の世界にすでに
         あったりしてー、とね。

 ちょっと念頭に置いておこう。もしかしたら視聴者は鳥で記述されたりするかもしれぬ。

 ひさしぶりに町に出てみたら。電車の中では皆、携帯かゲームで、1人が本、1人が週刊誌、1人がスポーツ新聞、1人が経済系の新聞を眠そうに読んでいた。

  
     (‥ )はて? ああいう大人たちでも
         活字離れはけしからんとか言うのかね?
 ∧∧
( ‥)活字離れを声高に叫ぶ人って
    結局はものすごいマイノリティーでしょ?

 世界はすばらしくも間抜けで、しかしまっとうだった。

 しかし真面目な人もいる。例えばネットで検索したら鳩山政権を批判する大マスコミの陰謀とか、それを鵜呑みにする大衆の民度は低いとか、反対にあんな政権を選んだ大衆の民度最低とか、検索してピンポイントにしぼれば騒がしい。

 ∧∧
( ‥)あなたの見た世界はどうでした?

     ( ‥)別にいつもと何の変化もない
         いつもと同じ、どうでもいい
         日常だった。

 みんなテレビの見過ぎかもしれぬ。そもそもテレビも新聞も、皆に見て欲しいから悪口、議論、褒め言葉に罵詈雑言が飛び交うわけで。

 ∧∧
( ‥)そういうのを民度が低いっていうの?

     (‥ )いやあ、ゲームのやり過ぎで頭が
         ぽけーーーっとしているのと同じだろ?
         考え過ぎると脳がぱーんになるんよ。

 民度:ちょっと頭のいい人が「こうすれば世界はgoodで絶対」という理論を思いつくが、それがうまく動作してくれないので失望し、「そもそもあんたの考えた理論が役立たずなんじゃね?」という周囲の突っ込みを無視したあげくに「オレ様理論が失敗したのはお前らが悪い」と、自分の理論を実践しない平均的な人間を嘲笑する時に使う言葉っぽい

 ∧∧
( ‥)バーチャル?

     (‥ )本の読み過ぎじゃね?

 本を読むと頭が「読書脳」になって人は馬鹿になるのです。あら悲し。読書週間は地獄に堕ちる。

 真面目な人の言うことと違って、世界はいつものままだった。いつもと同じく、間抜けでずぼらで平和。3月の最終日だからなのか、子供の集団があっちこっちにいたのがいつもと少し違っていたといえばいたけども。

 ∧∧
( ‥)お友達ですか。

     (‥ )半年もすれば忘れるだろうけどもね、
         それでも今が楽しければ、それを楽しみたい
         だろうなあ。

 ∧∧
( ‥)あなたは明日が〆切りですよね?

     (‥ )今を楽しんで寝ちゃだめかね?

 

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