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2023年1月28日土曜日

動画 カンブリア爆発はグールドのホラ話

  
 新しい動画 


 
 




 
 ∧∧
(‥ )基本、ほとんどが
\−  節足動物だし
    多くは三葉虫の親戚か
    あるいは現生節足動物の
    姉妹群だからね
 
  (‥ )だけど
      グールドのおっさんが
      ホラを吹いたせいで
      カンブリア爆発の
      奇跡な進化で生じた
      奇妙な動物群
      なんて扱いをされたの
      だよなー



 
 今回、とりあげたバージェスの動物たちは、アノマロカリス、オパビニア、レアンコイリア、ハルキゲニアだが、それらの系統関係を三葉虫とカギムシを含めて記述すると、ざっとこんな感じになる。

 

 
 この系統関係は1989年、90年代に示されたものだが、今もほとんど変わっていない(ただし変更点はいくつかあるが、それはいずれ他の動画で説明する)。
 
 ∧∧
( ‥)でもグールド博士が
    吹聴した
    既存の生物群におさまらない
    未知の動物群という
    俗説だけが
    世に広まったのである
 
  (‥ )そして
      これがカンブリア爆発
      という言葉の正体なのだ
 
 業績をあげなかったグールドが吹聴したホラ話。それこそがカンブリア爆発という言葉の正体だった。

 まともな論文と、グールドのホラ話(ワンダフルライフ)は1989年、同時に現れたが、誰も論文は読まず、グールドのホラだけが世にはびこった。これがカンブリア爆発という単語の由来であった。

 


2023年1月26日木曜日

外気温マイナス10度 積雪21センチ下はマイナス2度だった

  
 24日に寒波がやってきた。

 気圧差からか24日、午後になった途端に猛烈な風が吹き、粉雪がばらばらになって1ミリもない小さな氷が空中を舞う。

 吹雪には違いないが、むしろ凍った霧が荒れ狂う世界。
   
 ∧∧
(‥ )ガラス窓のわずかな隙間から
    雪が入り込んでるぞ
    室内に積雪している
 
  (‥ )すげーな
      細かな氷が
      ほんのわずかな
      隙間から
      吹き込んでくるのか
 
 猛烈な風でガラス窓がゆれて、その時にできるわずかな隙間から入ってくる。こんな経験は初めてだ。
 
 ∧∧
( ‥)テープで目張りしたー
 
  (‥ )これで一応、安心
 
 
 ...と思ったら、目張りのわずかな隙間から、なおも侵入してきていた。いやはややっかいな。
 
 そして本日、26日の未明。寒気が覆う空は晴れてしまい、放射冷却で気温はマイナス10度まで下がった。
 
 ∧∧
(‥ )でも温度計で測ったら
|-  積雪の21センチ下は
    マイナス2度だね
 
  (‥ )20センチ
      潜るだけで
      8度も暖かいのか
      驚きだね
 
  

2023年1月20日金曜日

動画 カンブリア爆発はありませんでした

  
 新しい動画


 

  
 ∧∧
(‥ )カンブリア爆発は
\−  単なる幻想
    化石に残りやすい
    三葉虫によって
    作り出された幻
 
  (‥ )あいつら
      甲羅ががっちがちに
      固いからな
      石と同じだで
      化石に残りやすい
 
 石と同じ。なるほど、彼らの甲羅は炭酸カルシウムで、二酸化ケイ素ではない。だから水晶とか、花崗岩とは違う。

 ∧∧
( ‥)でも石灰岩とかと
    同じだからなー
 
  (‥ )石だよねー
 
 


 三葉虫の進化は多分、こういうものだった。イソギンチャクの幼生のような動きもままならない袋のような細胞の塊が、這いまわり、足を持ち、感覚器官と運動能力を増大させ、制御する筋肉を発達させ、体の構造を整理して、最後に甲羅を硬質化して三葉虫が生まれる。
 
 ところが、初期の進化における小さくて硬質化を達成していない祖先たちは、その全てが化石を残せなかった。

 つまりこう
 

 
 ∧∧
(‥ )三葉虫だけが
\−  化石に残り
    三葉虫が前触れもなく
    いきなり
    出現したように
    見えてしまうのである
 
  (‥ )これが
      カンブリア爆発の
      正体なんよね
 
 要するに、カンブリア爆発。生物多様性の爆発的増加、進化のイノベーションという輝かしい言葉は、単なる幻想であった。
 
 ∧∧
( ‥)もちろん
    バージェス頁岩は
    どうなるんだ?
    という人も
    いるだろうけど
 
  (‥ )それは次回以降の
      放送でな
 
 
 単純にいうと、業績もないのにダーウィンを越えたかったグールドが吹聴したホラ話で勘違いが蔓延しただけなのだが、その解説はまた次回。
 
 


 

2023年1月13日金曜日

動画:世界最古の軟体動物キンベレラ

   
 新しい動画、地球の歴史その7 


 
 


 
 ∧∧
(‥ )6億年前
\−  最古の軟体動物キンベレラ
    その新しい方の復元だね
 
  (‥ )最初の方が
      かわいいのだけどな
 
 エディアカラ紀のキンベレラはこういう化石

 画像左がキンベレラで、中央はその復元。そして右は現在のヒザラガイを腹側からみた様子。

 ∧∧
( ‥)どっちも同心円で
    同じ構造だ
 
  (‥ )そして
      同心円構造は
      軟体動物固有の
      特徴なのだ
 
 だからキンベレラは軟体動物。そしてその世界最古のものだった。
 
 そして復元するとこうなった。
 
 

 
 ∧∧
(‥ )なかなか可愛いな
\−
 
  (‥ )水槽に入れて
      おきたいよね
 
 しかし、キンベレラの化石を見ると長く伸びたものがある。



  
 これはつまり...体を伸び縮みさせたのでは?
 
 こうして復元されたのが以下の姿と動作。

 参考 Ivantsov 2009  A new Reconstruction of Kimberella 

 gif画像でお送りします。

 


 
 ∧∧
( - -)きもくなったー
 
  (- - )そだなー
 
 
 いずれにせよ6億年前、キンベレラの出現には重大な意味がある。なぜなら彼らが軟体動物である以上、地球の主要な動物群、節足動物、脊椎動物は、当時すでにいた、ということになるから。
 
 ∧∧
(‥ )カンブリア爆発の
\−  そのずっと前から
    主要動物群がいた
    その証拠だな
 
  (‥ )もうずっと前から
      みんないたんだよな
 
 
 

2023年1月9日月曜日

つなぎでディッキンソニアの話

 
 こちらの動画はディッキンソニアを取り上げた地球の歴史その5

 
 

  
 ∧∧
(‥ )これは
\−  先日あげた動画
    ひとつ前だよね
 
  (‥ )今、キンベレラの動画を
      作っているけど
      あと3日ぐらい
      かかりそうなんだわ
 
 そうなると間隔が一週間ほど開いてしまう。次の動画が来るまでの間つなぎで広報だ。
 
 その6ではエディアカラ紀の生物全般を、以上のその5では主にディッキンソニアの復元や、なぜ平面だと心臓や血管を持たないことがわかるのか? そしてディッキンソニアの移動痕を取り上げているので、内容の差別化ははかられている。
 
 ∧∧
( ‥)ディッキンソニアも
    移動痕が見つかってるけど
    やっぱヨルギアと同様
    スタンプ押したぞ状態
 
  (‥ )動きも食事も
      動物とは
      断定しがたいの
      だよね
 
 
 

2023年1月4日水曜日

エディアカラ生物群は単細胞か動物か?

  
 エディアカラ生物群の動画を作ってアップする


 
 ∧∧
(‥ )素人がてきとーに作った
\−  動画ってこんなもんだな
 
 
  (‥ )さりとて
      これ以上のことは
      できんさ

 できることをなんでもやる。これ以外に道はなし。
 
 
 
 エディアカラ生物群。今から6億年前に存在した奇妙な生物たちの一団。正体はいまだにわからない。

 彼らは原始的な動物かもしれないし、巨大単細胞生物かもしれないし、あるいはまったく別の何かかもしれなかった。
 
 ∧∧
( ‥)以前、化石に残された
    コレステロールから
    動物説が確定したごとく
    報道されたけど
 
  (‥ )んーあれ
      難しいのだよな
 
 成分構成で一番該当するのが動物である。そこまではいいのだが、動物に近い単細胞生物も同様であるとか、類似のものは有孔虫にもあるという指摘などなど。
 
 ∧∧
(‥ )バイオマーカーの
\−  判定って
    即座には理解が難しいな
 
  (‥ )だからもう一声
      欲しいのだよ
 
 弱ったことに、それ以外にエディアカラ生物群と動物を結びつける固有の特徴はないのである。成長様式という生物群の基本的な特徴ですらもそうだ。

 エディアカラ生物群の成長様式は明らかに動物ではない。みたこともない変な成長をする。植物でもないし、菌類のようにも見えない。
 
 なるほど、動いた化石というものもある。

 ヨルギアの移動化石を模式的に描くとこうなる。

 

  
 ∧∧
( ‥)ヨルギアは頭らしき
    ものもあるし
    動くとなると
    動物だと解釈したく
    なるけどね
 
  (‥ )でも動くって
      動物の専売特許じゃ
      ないんだよな
 
 センチ単位の大きさを持つ巨大単細胞生物(有孔虫)は、動くし、這い跡を残すし、周辺の餌を集めて摂餌痕すら残す。

 

  
 ∧∧
(‥ )でっ彼ら巨大有孔虫の
\−   行動様式は
     ヨルギアとほぼ同じか
     あるいはむしろ
     より動物的に見えると
 
  (‥ )こんなの見たら
      エディアカラ生物群
      動物説に
      慎重になるよなあ
 
 コレステロールの成分すら、究極的な決め手になるか疑問がある。そうなるとなおさらであった。
 
 
 
 

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