2019年3月20日水曜日
砂の惑星 多分また大失敗
デューン 砂の惑星。
それは予言者と救世主が誕生する話。そしてメタ的にいえば作中の設定すべてがそれをお膳立てする内容であった物語。
そして物語は続く。救世主の息子はこのような設定それ自体を否とした。そして物語の設定、それ自体の改変を行う。もちろんこれはメタ的な言い方であり、作中ではとてつもない暴君として暴政をふるい、人類の世界と歴史を偏向させてしまう。
そして自由になって始まる訳がわからない世界。SEXを武器に攻めてくる女たち。群体生物として陰謀をたくらむ人々、変幻自在の何者であるかも分からぬ集団。
しかし突然、これまでの登場人物全員が現れて、そんな作品世界から逃げ出してしまう。そして絶筆。
砂の惑星という作品は、作品それ自体を見捨てて永遠の思い出の中へ消えていった。
∧∧
(‥ )また映画化するそうですよ
\‐
(‥ )また大失敗するのか?
いっそのこと大幅に変えた方が良くね?
帝国で巻き起こる内乱。そしてクーデター。父である皇帝は叔父帝と大臣に弑逆される。砂漠に逃げた王子は砂漠の民と対立し、和解し、認められ、救世主となり、ついに首都を陥落させ、大臣を切り刻み、叔父帝を退位させ、その姫をめとり、新皇帝となる・・・
∧∧
( ‥)なんて話に魔改造して
それを真に受けた人が
原作を買って発狂するのか
(‥ )人気が出ればなんでも
いいんだよ
もちろん、人気さえ出れば続編を作ることさえできよう。そしてそれこそが砂の惑星の真骨頂。救世主が生きた聖者となる時、その進撃は何者にも止められぬ。大聖戦によって殺しも殺したり610億。それでもなお、総人口の0・1パーセントを殺害しただけではないか? とうそぶける。これぞ砂の惑星。これこそが救世主。