2019年1月14日月曜日
お供の中性子星 X-Persei
太陽のような恒星は核融合の爆発力と自身の重力による縮退の均衡でその姿を保っている。
∧∧
( ‥)しかし核融合で爆発力を
生み出せるのは
鉄が合成されるまで
( ‥)核融合で元素転換が
‐/ 進行して
鉄の前を
燃やし尽くしたら
星は縮退が始まる
星の重さは大変なものなので、支えを失った時、原子を作る電子軌道さえ圧縮されて、星はどこまでも縮退してしまう。ただし、それを抑える力がいくつかある。ひとつは電子の圧力。そしてもうひとつは核力。
電子の圧力で縮退が止まれば白色矮星
∧∧
(‥ )大きさは地球程度
\‐ しかし重さは太陽と
似たり寄ったり
(‥ )高温で明るく輝くが
いかんせん小さすぎ
小望遠鏡で
見えるような白色矮星は
ごくわずかだな
例外的に望遠鏡で簡単に見えるのがエリダヌス座Ο星。スケッチ上の星、その脇に暗くあるのがお供である白色矮星。
=>http://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili/keitou/qa/omicron2-eridani.html
さて、電子の圧力でも縮退が止まらない場合は?
その時、止まらなければブラックホールだが、核力で止まれば中性子星。
∧∧
(‥ )太陽以上の質量を持ちながら
\‐ その直径10km程度
立方センチあたりの重さは
数百億トン
星を構成する物質が
ほぼ中性子だけになった星
その名もそのまま中性子星
(‥ )でも中性子星はなあ...
誕生から1000年の
できたてほやほや
表面温度数百万度の
かに星雲の
中性子星でさえ
地球から見れば16等級
僕らの持ってる望遠鏡では
まるで手が出せない
中性子星そのものとはいわずに、なにかこう中性子星と連星を作っている星とか、そういうもので見れるのはないか?
調べてみたら案外とあった。
例えば変光星、ペルセウス座X星
=>http://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili/keitou/qa/x-persei.html
∧∧
(‥ )でも中性子星そのものを
\‐ 見れるわけではないね
(‥ )見えているのは
Beタイプの主星で
見えないお供の星がある
お供の星は
X線を放射していて
これが中性子星だそうだな
残念ながら変光の仕組みは、お供の中性子星と関係ないそうだ。
∧∧
(‥ )でも中性子星をお供に従えた
\‐ 恒星って
結構見つかってるんだね
その中になにか良い星は
ないものか....
カシオペア座V615は
中性子星の活動が
光でも見えるけど...
んーこれは中性子星による
光度変化自体は0・02等級
肉眼で捉えられるものでは
ないねえ
(‥ )肉眼で捉えられる変化だと
ヘルクレス座のHZ星って
星があるな
光度は13から15か...
手持ちの望遠鏡では
理屈の上では可能って
やつだなあ
ともあれ、中性子星を探せる気分が味わえる、ということはわかったのである。