2018年12月12日水曜日
デモ賛美の真の目的はデフレと低賃金労働者
フランスのデモを見て人は言う。フランスは成熟した民主制だ。それに比べて抗議の声を上げない日本人はなんだ??!!
発言者は新聞記者、学生、作家、行政書士、政党関係者、科学者、投資家、年金生活者
∧∧
(‥ )...なぜ自分でやらん?
\‐
(‥ )めんどくさいから
だろうけど
それだけじゃないな
冒頭のような発言の隠れた奇妙さをあぶり出すには、例えばだいたい次のような内容のツイートと比べれば良い。
フランスのデモを見て人は言う。デモというか暴動でマクロンは最低賃金を上げると言い出したのだから、俺も暴れたら賃金上がるかな?
発言者は非正規雇用
∧∧
(‥ )めんどくさいから
\‐ 自分ではやらないけど
上がったらいいなあ〜 と
要望がはっきりしてるね
実に素直
(‥ )つまりな
困ってる人は
賃上げという成果に
興味があって
日本批判自体には
興味ないんだよ
そりゃそうなのだ。欲しいのは金なのだ。金をくれない社会を批判することはあっても、あくまで目的は金である。
これを踏まえてもう一度読み直せば、冒頭の発言者たちの奇妙さが見えてくるだろう。
∧∧
( ‥)つまりそのなんだ
ぶっちゃけリベラル系の人は
批判が目的で
金銭問題それ自体には
興味がないのであると
(‥ )学生や新聞記者や
政党関係者や科学者や
年金生活者が欲しいのは
金ではなくて自慢だよ
フランスは素晴らしい。日本はダメだ。彼らがこう言う時、その目的は明快だ。
批判するとは、そもそも、批判できる俺は着眼点が素晴らしいという自慢である。
実際、フランスは素晴らしい、日本はダメだと人が述べる時、そこには、私は素晴らしいがお前たちはダメだ、という上から目線がある。
自分はお前たちではないという第三者視点。
意識の高い自分は例外であるという自負。
∧∧
(‥ )反対にお金には
\‐ 興味ないと
(‥ )興味がないというより
リベラルは金持ちだ
安定しているから
デフレを望む
だからこそ
リベラルたちは
デモの目的それ自体は
むしろ嫌いだろうな
リベラルは消費税を下げろとは言わない。税金を上げる安倍政権は悪いやつだ、と言うのみである。
リベラルはインフレ誘導に賛成しない。今の安倍政権の経済政策は間違っていると言うのみである。
∧∧
(‥ )つまりフランスのデモを
\‐ 賛美するリベラルの目的は
税金引き下げや
賃上げではない
リベラルの目的とは
体制批判と自分自慢
そしてそれ以上に
デフレと賃下げなのである
(‥ )だから彼らの発言は
ちんちくりんに
なるのだと思うけどな
リベラルであるマクロンを苦境に追い詰めるデモを日本のリベラルが賛美する。
真面目に考えれば意味不明だ。
だがリベラルの目的は自慢。いや、正確に言うと、その自慢の背後に、日本の現体制の破壊があると考えればどうか。
無論、破壊そのものが目的ではない。破壊そのものでは利益が出ない。
現政権は賃上げとインフレ政策を推進してきた。これはデフレと低賃金労働者を好ましいと考えるリベラルたち勝ち組とは相容れない。
だから破壊する。
単純にこう考えればリベラルのデモに対する珍妙な反応は理解できるし、説明もできる。
リベラルの行動原理とは、自分たちの資産を守るという極めて即物的なものではないか?