2018年5月28日月曜日
あの世の粒子が飛んでくる
へー、この人の論文、和訳が出ていたんだ。買おうかな...
∧∧
(‥ )なんか表紙がおかしくね?
\‐ それに聞いたことのない
出版社だよ?
(‥ )んー最近の出版社だな
翻訳した人は誰? 検索したら肩書き不明のトンデモさんだった。
∧∧
(‥ )...なんでこんな人に頼む
\‐
(‥ )まあそこそこ
名の通った出版社でも
編集者がアホだと
日本語を書けない翻訳者に
仕事を依頼するからな
アホの上に歴史が浅いと
どうにもならんって
ことだろう
こりゃあちょっと信用できねえ。
まあいいさ。原著を読めば良い話だ。極めて億劫ではあるのだが。
さて、これはこれとして
世界の名著79 現代の科学1 これを読んでいたら、19世紀初頭、あの世の粒子で重力を説明する人がいたことを知った。
∧∧
(‥ )ultramundane corpuscle
\‐ 現世の彼方の微粒子
すなわちあの世の粒子
この宇宙の外
無限の彼方の四方から
飛来してきて
現世の物質に衝突し
圧力を加える存在
(‥ )へー、面白いな
確かに物体AとBがあれば、お互いがこの”あの世の粒子”を遮断するのでお互いの方向へのみ、圧力が減衰する。こうして物体AとBはお互いに引き寄せられるという寸法だ。
∧∧
(‥ )まま考えると
\‐ 遮断で生じた圧力だから
重力は質量ではなく
面積に依存した
力になってしまうはずだけど
そこは補助仮説を入れて
うまく回避してるんだね
(‥ )問題は衝突のエネルギーが
熱になるから
すべての物体がたちまち
白熱状態に陥るという
ことなのだな
多分、このあの世の粒子理論が提案された時、このことは問題にならなかっただろう。提案は1818年。運動が熱になるとか、エネルギーという概念がまだ出始めたばかり、あるいはその萌芽ができてきたかな? という時代だ。当時は衝突によって熱が生じるなんて発想はなかっただろう。
∧∧
( ‥)この説を紹介して
これでは
白熱状態に陥ってしまうよ
と書いているのは
電磁気学とともに
気体の運動エネルギーの
分布を論じた
マックスウェルさんですからな
時代も1875年
( ‥)重力を生み出す
‐/ あの世の粒子か
色々な説があったんだな