2017年5月4日木曜日
月明かりの哲学者 トランプ以後の世界でその愚痴聞き飽きた
日本人のいう怠惰って、楽するための努力ではなくて、本当に何もしない怠惰だよね。
∧∧
(‥ )...と言う人もいるけども
\− 三年寝太郎みたいな
民話が日本にあるよね
(‥ )ニートな若者が
実はずっと考え事を
していて
ぶっ飛んだアイデアで
富を獲得するという
民話であるね
この手の民話には色々なものがある。例えば金山で働いた人にわらじを与えて古いわらじを集め、そこから金を集めて、それを種火に商売を起こすとか、あるいは神様のふりをして豪農の両親を騙して、まんまとお金持ちの娘を手にするというもの。
*後半なんかは別の民話の類型でもあるけど、騙して婿入りしたという設定なせいか、この後、心を入れ替えて良く働いたというオチがついていた。
∧∧
(‥ )かように日本でも
\− 見た目はただの怠惰だけど
実は勝つための策を練っている
というお話は古くからある
(‥ )反対に海外だからといって
楽するための努力としての
怠惰があるのか?
というと
怪しいよね
例えばダリが描いたこの絵
=>https://www.google.co.jp/search?q=philosopher+illuminated+dali&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwi1garMhdTTAhUEu7wKHfTQBLcQ_AUIBigB&biw=1034…
タイトルをまんま訳せば、日没と月に照らされた哲学者、とでもなろうか。男が横たわり、手で何か持っているが実はこれ、画家ダリが遭遇した実話が元になっている。
水を井戸からくんでくれ、とダリが男に頼むのだが、水がやってこない。でも井戸水をくみ上げるポンプがきしむ、きいきいという音は鳴り続けている。
∧∧
( ‥)不思議に思っていってみると
金属片を使った単純な仕掛けで
きいきいポンプの水汲み音を
男が作って奏で
ねっ転がってるだけであった
(‥ )このやり口と賢さに
感銘を受けたダリが
描いた絵がこれだそうだな
題名にも哲学者って
つけてるしな
それにしても、ダリが感銘を受けたってことは、逆に言うとこういう賢さはやはり海外でも普通ではなかった、ということでもある。
もちろん、日本の怠惰は手間ひまをはぶく工夫のことを意味してくれない、という冒頭の嘆きにも意味はあろう。
∧∧
(‥ )手間ひま省く努力をする人を
\− 怠惰だと否定して
結果的に組織を時代遅れで
不格好な死に損ないにして
しまう人って多いからね
手間ひま省くと嫌がられたり
攻撃される場合もあるし
(‥ )でもなあ
新機軸を嫌がるのは
どこでも当然なんだよな
軍隊でも新型は
嫌がられるって話だし
つまるところ
ここではないどこか
この場合は日本ではなく
アメリカなど海外で
という意味だけど
ここではないどこかに
合理主義を尊んでくれる
理想社会があると
信じるのは
現実的ではないよね
実際、合理主義の国だ、ここの日本ではないどこかにある理想郷だと賢い人が言い立てたドイツやアメリカは、いまやあの有様である。
∧∧
( ‥)ユーロを隠れ蓑に輸出攻勢
移民を低賃金で搾取するも
ふくれあがる移民に
国内はぼこぼこドイツと
あるいは格差が進んで
トランプ爆誕のアメリカ
( ‥)ここではないどこかって
−/ どこにもないからよ
自分で少しずつ
作っていくしか
ないのよね
∧∧
(‥ )でも愚痴はこぼしたいの
\− でしょうなあ
それに
ここではないどこかに
理想郷があるに違いないとは
ラノベの異世界転生のように
人類普遍のテーマですからな
(‥ )んー でもそのなんだ
この手の愚痴は
そろそろ飽きたよねー
トランプ以後の世界では
特にな
トランプ大統領の誕生は、リベラルや意思高い系が言う理想郷が実在しないということを示した。それを踏まえると、そろそろ新しいネタを考えないと駄目だわ。