地上に存在した幾つもの人類種の中で唯一、宗教的遺物を持つ種族、ホモ・サピエンス。
我ら人類が宗教、つまり根拠無き妄執を持つ精神疾患的、かつ非合理な種族であることは明白だ。
これゆえ、合理など言う人間を信用するわけにはいかぬ。そいつはただの嘘つきであり、なんらかの擬態にすぎぬ。
合理という人間の目的を推し量れ。
奴は利己的な目的のために嘘と詭弁を用いて、他人の利害に食い込もうとしている寄生虫であるぞ。さっさと駆除しろ。
∧∧
(‥ )どんな人間のいかなる
\− 大義名分も
それは利己的目的の
擬態に過ぎぬ
(‥ )皆が苦しい時に
俺は平気だと言う
皆が経済苦を
話している時に
私は寛容な社会を
築きたいと言う
これはすべて
己の体力と経済力を
誇示する威嚇的行為なのだ
エリマキトカゲが襟巻きを広げ、あるいはクジャクが尾羽を広げるようなものである。ここには誇示があり、その大義名分の裏にはあからさまな利己的目的が隠されている。
∧∧
( ‥)だから世直しを叫ぶ人の
目的は世直しには
ないのである
( ‥)つまりだ
−/ この世の全ての理知的な
言葉に意味はない
それはすべてただの嘘だ。
この世に存在するすべての英知なるもの、これらことごとく、なんら一片の価値も無し。
それらはすべて嘘である。ゆえに聞く価値もなし。いかなる英知も取り上げるに値しない。
英知なるもの、完璧に粉砕されるべきである。