2016年4月19日火曜日
マルボロ通貨
貨幣と紙幣は品質が変化しない。あるいは変化しにくいもので製造されている。
それゆえ一定の価値を持ち得るが、そのために貯蓄されてしまう場合がある。
∧∧
( ‥)あんまり貯蓄されると
経済回らなーい
(‥ )では逆に考える
例えば、なにか理由で品質が劣化しうるものが貨幣価値を持っている場合。
∧∧
(‥ )その時、その”貨幣”は
\− 貯蓄されずに使用され
経済の回転が盛んになる
であろう
(‥ )言うなれば
森よりも草原の方が
豊かである理論
*森は生産者である植物が木材という食えない形で生産を貯蓄してしまう。これに対し、木材が無く、食って経済に回せる部分の多い草原は、見ての通り森より動物が多い。
そういえば、江戸時代は石高、つまり米で経済を基礎付けていたらしいけども
∧∧
( ‥)お米は金属貨幣よりも
早く使われるだろうね
でも江戸時代の経済が
それで回っていたかとか
そういうこと分かんないね
( ‥)商人と貨幣経済の発達は
−/ いつぐらいから
だっけね?
もっと近い例はないか?
ああ、そういえばあったではないか。ソ連邦が崩壊した時、あるいはその前後、ロシアの通貨ルーブルは価値が暴落。もはや紙くず同然であり、煙草のマルボロが通貨代わりになったと。
本当かよ? と当時思っていたが、確かに知り合いの親父さんが曰く、モスクワでタクシーの運ちゃんが、実際にマルボロを要求してきた、と言ってたよなあ。
(‥ )経済回ったのかな?
∧∧
( ‥)貨幣として流通する以前に
吸っちまうんじゃねーの?
実際はどうだったのか? マルボロ貨幣はどのぐらいの速度で消耗されてしまったのであろうか?
∧∧
(‥ )景気の良い話かどうか以前に
\− 状況が分からんですね
(‥ )結局ルーブルに戻った
ことを考えると
ルーブルの方が良かった
ということかな?
それとも、経済を回すことよりも、財産を溜め込みたい、という人間の欲望が金属貨幣や紙幣を選んだ、ということであろうか?
世界は明瞭かつ、謎めいている