2015年5月4日月曜日
かんむり座再び
かんむり座R星 光度が変わる変光星であるが、規則性や周期というものをまったく持たない星。また変光の仕方もかなり変で、ずっと光度6等で輝いているかと思うと、突然暗くなり、数ヶ月ぐらいかけてじょじょに明るくなる。
知識としては知っていたけども、先日、初めて見た
スケッチするとこんな
*ちなみに周囲の星には便宜的にカタカナを振っている
=>Untitled Document
∧∧
(‥ )スケッチだと
\‐ 物足りないと
思われるだろうね
(‥ )星というと綺麗な写真
そういうイメージしか
持たない人も多いからな
しかし
blogというのはあれだ
誰かに見られることは
想定するべきだが
誰かに見られることを
前提にするべきじゃ
ないなあ
いや、前提にしても良いけども、めんどうくさいのだ。
それに、きれいな天文写真は、現実と全然違うので、空を直に眺めている時には、あまり役に立たないのである。その点、スケッチだったら人間の感覚的認識を反映したものになろう。
ともあれ、5月1日に初めて見たかんむり座R星。光度は8.1等と目測。
きっともうすぐ元の光度に戻るのだろう。そう思いつつ、HPのコンテンツを作成するため調べてみたら驚いた
∧∧
(‥ )2007年に
\‐ 暗くなってから
ずーっと減光しっぱなし
みたいですね
(‥ )まじかよ
例えば2007年にはこういう記事がある=>減光が始まったかんむり座R
これは知っていたけども、どうもここからずーっと暗いままらしい。
一応、手持ちの文献を読むと、1863年から1873年まで、足掛け10年間暗くなった時期があるそうだ。だがしかし、この時は6回ぐらい光度が上がって、7年目には6等まで後もう少し、というところまで上がったのであった(この後再び、急減光)。
∧∧
(‥ )でも2007年からは
\‐ ほとんどずっと暗いまま
みたいだね
=>R Coronae Borealis | AAVSO
(‥ )1回上がって
それからどしんと落ちて
リンク先の画像には
ないけども
今また光度が
上がってきている
そういうことみたいだな
∧∧
( ‥)これから
どうなるんでしょうね?
(‥ )さあ?
まあ見るしか無いなあ
幸いにも、これからはかんむり座の季節である。
ちなみにかんむり座Rが減光する理由は、炭素の煤のせいだというのが有力な仮説。この星は生涯の終わりに近づいており、巨星化している。こういう星はガスを放出するものだが、かんむり座R星には炭素が多く含まれている。すると放出されるガスも炭素を多く含むだろう。それが冷却すると煤になり、星の光を遮る。そういう理屈である。
∧∧
(‥ )でも炭素が多い星の割りには
\‐ 赤くは見えなかったよね
(‥ )そうねえ見た感じでは
炭素星って感じじゃ
なかったよなあ
炭素が多いだけじゃ
赤く見える条件が
整わないのかな?