2015年5月4日月曜日
知性とはオタクのうんちく合戦であり論ずるに足らず
ゾンビ映画は知能が無い存在でも、無数の数と試行錯誤が累積すれば、どんな防御も突破できるということを示している。
∧∧
( ‥)解探索に必要なのは
知能ではない
試行錯誤と数である
(‥ )もうひとつゾンビ映画から
言えることがあるな
多くの人間は人類は万物の霊長であり、知能を持って他の生物を圧倒し、覇者となった。そう考えているが、ゾンビは人類を殲滅しうる。つまり、知能よりも多くの点数を稼げる存在が出現した場合、知能は消滅する。
∧∧
(‥ )つまり知能の進化は
\‐ 必然ではないのである
(‥ )時々SF作家で
宇宙人がいないのは
知的生物は愚かで
すぐに自滅するからだ
とか言う奴がおるだろ?
発想が甘っちょろいの
だよな
愚かだから自滅する、というのは、私は賢いからそういう未来が見える、という意味であって、皮肉屋を装っているが、知性万歳と叫んでいるのだ。
∧∧
( ‥)でも実際は
知性なんて意味ないよ
そう考えるべき
意味が無いなら
存在も必然的に不安定
どんなベストな選択肢を
選んでも
知的生物は
存続なんかしないよね
(‥ )ゾンビ映画はそれを
端的に現しているのだ
知能よりも獲得点数が多い
存在が人類から出現したら
人類はそれに置き換えられ
存在が消滅する
知能とは不安定な
存在でしかないとな
もちろん、ゾンビ映画は、土葬の習慣があって、この世の終わりに死者が蘇るという世界観を持つ文化圏で生み出されたホラーでしかないんだけども、結果的には以上のようなことになり、それは以下のように要約される。
解答探索に知能は必要ない。試行錯誤を累積すれば良い。
知能に必然性が無い以上、この宇宙に知能は存在しないか、誕生しても存在が不安定ですぐに消えうる。
言い換えれば、
知能こそ問題解決の鍵である
とか
知能こそが万能で、使い方を誤るから滅びが起きる
とか
それは我こそ知的文化人だと勘違いした人間が口走る、上から目線の妄言でしかない、そういうことでもあろう。
さて
そして以上を踏まえれば次のようにも考えられる
∧∧
(‥ )アメリカの学生は
\‐ 何百冊も本を読むよ
すごい! って話
本当か嘘か
まあ仮に本当だと
しましょうか
(‥ )知能はないけど
試行錯誤を累積させる
ゾンビ的な
読み方ならそれで
良いんだよね
だが、どうもそうではない。
少なくともそういう文脈で語られてはいない。知能がすごい、頭が良い、という文脈で語られている。
つまりゾンビ的な読み方ではない、そういうことだろう。
さらにいえば、ひとつのことを把握するのに何百冊も読む必要は無い。あるとしたら、それこそゾンビ的な探索をしている場合だ。だがそうではない。つまり把握する訳でも、探しているわけでもない。
∧∧
( ‥)だとしたら読むこと自体が
目的化しているのだろう
しかもそれが
高く評価されている
(‥ )これって多分
オタクの
うんちく合戦だよな
他の人が読んでいない本を
知っていて
内容を引用できた方が
えらいってやつだ
だいたい何百冊も読むって、大学生の4年間を考えれば4日に1冊は読んでる計算だ。脳が非常に負担の大きな器官であることを考慮すると、これは考えて読んだという速度ではない。
∧∧
(‥ )それを考えると
\‐ 以上が本当なら
読むでもなく
試行錯誤を累積するでもなく
かなりおかしなことを
している
そういうことですかね?
(‥ )つまりオタクの
うんちく合戦だ
文化的ではあるが
生活自体がビジネス書に
なっている
そんな感じかもな
ビジネス書、というのは、もったいぶった嘘を読者に販売して、彼に無駄な全能感を与えるものである。
いやそもそも、充実した人生というのは、もったいぶった嘘で無駄な全能感を築き上げることである、そういうことやもしれぬ。
ゆえにそれは、人生自体が胡散臭いビジネス書になる、そういうことでもあろう。
そして、知性が無用無駄で不安定な存在だとするのなら、このような読書、このような頭の使い方こそが真の意味での知性であり、人生である、そういうことになろう。
つまり知性とはオタクのうんちく合戦であり、意味は存在しない。それは無意味、無用、解答にたどり着けぬ迷子でしかない。
∧∧
( ‥)でもそれを売るのが
出版界の業務のひとつでしょ?
(‥ )まあこれこそが
本当の意味での
ビジネスなんだがな