2015年4月22日水曜日
大元帝国の栄光再び
そういえば、中国にはユーラシア大陸の陸路とアジア、インド洋、ヨーロッパを結ぶ交易路を一括して発展、整備しようという一帯一路構想というものがあるとか。
=>https://www.google.co.jp/search?q=一帯一路&biw=1007&bih=755&site=webhp&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=3IM2VeT8FoeE8QW_rID4Dw&sqi=2&ved=0CAgQ_AU…
∧∧
(‥ )これってようするに
\‐
(‥ )モンゴル帝国だね
モンゴル帝国は、イラン、中央アジア、中国を配下に納めた。特に中国を支配した大元帝国は海洋にも乗り出した。イスラーム商人の力を借りて、巨大な貿易圏を作ろうとしたという。
帝国の早い崩壊で、...それは気候変動が原因であったとも聞くけども、中国による海外への拡大はそこで終わった。モンゴルを北へ追いやった中国の明はこういう方向へは発展しなかった。確かに鄭和の遠征とかあったけども、それも立ち消えだ。
結局、数世紀の時間を経てこれらの交易を全部手に収めたのは西欧であり、西欧列強の侵攻に日本も中国も慌てて対処する羽目になる。
∧∧
(‥ )それを考えると
\‐ この構想は明の失敗を
取り戻そうという
歴史的な構想ですか
(‥ )希有壮大だねえ
しかしこれを
大真面目に語れるのは
征服王朝とはいえ
大元帝国が実際に
これに近いことを
やってのけたからかもな
過去の実績があれば、自分たちもやれる、そう思うのは当たり前なことであろう。王朝が交代したとはいえ、現代中国の指導者も帝国の末裔。それを思えば違和感のない発想だ。
∧∧
(‥ )中国としても
\‐ 自国の資源の確保や
安全保障を考えれば
これ自体は当然の結論
なのでしょうけどね
(‥ )とはいえ
ちょっとな
無茶だよねえ
西欧も武力で制圧しただけとはいえ、それに数世紀かかっているわけで、思いついてすぐにどうこうできるものではないだろう。多分、夢が大きすぎて、そしてあまりにせっかちすぎる。