2014年12月16日火曜日
自由とは不幸の原泉である
∧∧
( ‥)例えばの話
( ‥)そうねえ
‐□ 例えばの話
戦前の日本に、戦争をしない自由があったのだろうか?
∧∧
(‥ )逆に問えば
\‐ 戦後の日本に戦争をする自由が
あっただろうか?
とも問えますね
(‥ )どっちも多分
そんな自由はない
だよな
列強がしのぎを削る中、戦いはいずれ起こること。
そして勝ったのは、
敵を引きずり込んで消耗させるほどの広大な版図を持ち、なおかつ反撃できるだけの人口と資源を持つ国であった
そして勝ち残った超大国は他の国が戦争をすることを禁じた。
これは、足し算のように単純な話ではなかろうか?
こんな力学というか、単純な仕組みの中では、自由もなにもへったくれもない。
いや、自由、それ自体はあるのだ。
∧∧
( ‥)ただし自由を行使すると
ろくなことにならないと
(‥ )身近なことで考えれば
明白ではないかね?
周囲や親や社会が決めた道
いや、
皆が押しつけたレールから
逃げ出した奴が
どうなったか?
それを考えれば分かること
登山道は人間が作ったものではあるが、どこに登山道を通すのかは、地形が決めているとも言える。自由とは登山道から外れることだとも言える。
∧∧
(‥ )登山道を外れて歩くには
\‐ 極めて体力がいる
(‥ )自由はものすごく体力が
必要なのだ
自由はエネルギー的には
非常に不自然だから
猛烈な投資をしないと
実行維持出来ない
そう言うべきかもな
そして、体力を消耗する以上、自由とは概して不幸になる道である。端的に言ってしまうと、失敗するのだ。死ぬことも多い。
∧∧
( ‥)だからみんなが
”ここを歩きなさい”
そう言うわけだね
そして
不幸になることと引き換えに
自由になった人と
夢なんかさっさとあきらめて
幸福になった人がいる
( ‥)だけど世の中にはな
‐□ 自由を行使して
失敗したけど
それを受け入れられない奴
そして
自由を行使しないことで
そこそこ成功したくせに
自由と夢を信じ語る奴が
いるのだ
彼らの語る夢が良い夢とは限らない。悪夢を語る場合もある。彼らの豊かな想像力が生んだ、薄っぺらい悪夢。
日本がファシズムになる、というのもそういう薄っぺらい、安易な悪夢だろう。
∧∧
(‥ )でもファシズムって
\‐ 民主制と突撃戦が生んだ
必然の形でしかない
(‥ )もうそういう戦争では
ないみたいだからな
地形がそうである以上
僕らの辿る道は
そうはならないだろうね
大雑把に予測するに、新たなファシズムは、国家のために命を捧げよ、という突撃的なものではなく、義務だから税金を収めて、になるのではなかろうか。
∧∧
( ‥)なんかそれはそれで
めんどいな
(‥ )子供を兵士に取られる以上に
怒りだす奴もいるだろう
何を馬鹿な! だがしかし、子供が安価な労働力でしかなかったこともあるのだ。それを考えれば、子供を取られるのと、お前の金をとられるのと、どちらをお怒りになりますか? この問いは、馬鹿げているようでいて、笑ってはすませられないものとなろう。
∧∧
(‥ )その一方で中国と日本が
\‐ どこかの時点で激突するのは
確実だよね
(‥ )どっちかが
東南アジアのシーレーンを
制覇している限り
どっちかが困るのだ
そうである以上
自由の余地はない
地形がそうである以上
道の先にあるのは
必ず激突するという運命
ただ、いつ起こるのかは分からない。
∧∧
(‥ )当面は、あれですかね
\‐ 失礼な話だけども
中国が開戦を決断するのが先か
中国の政権が瓦解するのが先か
そういう問題ですかね
(‥ )あの国が不安定なのも
また運命だからなあ
もちろん、自由の余地はある。特に中国は日本よりもずっと自由な国だ。ここに問題がありえよう。
∧∧
( ‥)また例のあれだね
兵隊さんが自由を行使して
勝手に戦争の引き金を引く
という可能性だね
(‥ )自由というのは
いつだって不幸の原泉さね