2014年12月1日月曜日
神託は言い訳と口実を売れと述べておる
大人が持っている知識や文章に対する理解力、あるいは読解力は小学生程度である。
だが、群れで暮らす以上、人間は社会的地位に敏感だ。
自分の能力が小学生程度である。あるいは、自分のたしなみが小学生レベルであるとは、口にも行動にも出せない。出す訳にはいかない。
これゆえ、何かを消費させ、あるいは購買させるには、この商品は文化的である、これを楽しむことは大人のたしなみである。そういう安心感を与えるように、偽装しなくてはならない。
∧∧
(‥ )なんかね
\‐ サブカルとオタクの
争いがどうのこうのと...
(‥ )サブカルとオタク?
どっちも同じオタクだろ?
端から見ればそんなもの、どちらも同じだ。
∧∧
( ‥)でもサブカルの方が
格上なんですかね?
(‥ )まあカルチャー=文化
なんて枕詞が名前に
ついているからな
”文化的”ってことかもな
サブカルチャー、まんま訳すと”下文化”。格下ってことなんだろうが、文化という最低限の上辺はとりつくろっておる。
∧∧
(‥ )あなたもオタクの方が
\‐ 格下だと考えているのですかね?
(‥ )どっちも同じオタクだろ?
この言い様が
”サブカルがどんなに
背伸びしたって
所詮はオタクだべ”
という意味だとしたら
そういうことだろうな
とはいえむしろ、サブカルはオタクというカテゴリーに呑まれる、というべきかもしれない。
あるいはこうである。いくらサブカルが漫画やアニメを馬鹿にしても(どうもそういう争いらしい)、端から見れば
どっちも同じ下流だろ? 下層民同士で一体全体、何を内ゲバしているんだ?
そういう奇異な眼で見られるだけである。
ここで話は冒頭に戻る
∧∧
( ‥)この争いも
文化の香りをつけないと
素直にそれを楽しめない人々が
引き起こした争いであると
(‥ )「失楽園」とかと同じだろ?
ラノベじゃ駄目で
「課長島耕作」も
漫画だから駄目なんだ
楽しみたいけど
素直に楽しめない人間
プライドが邪魔して
ラノベや漫画に
手をのばせずに
悔し涙を流している
連中にだな
神は慈悲を示され
抜け道を与えて
くださったのだ
これは文学ですよ、これを読んでいれば社会的地位が傷つく事はありませんよ。いやむしろ、これは文学ですから読めば箔がつきます。
商機はここにあり。
∧∧
(‥ )サブカルとオタクの争いとか
\‐ そういう話も
人間の趣向や能力は
小学生程度
でも小学生レベルだと
思われたくないから
欲望を発露するには
なにかしら言い訳が必要だ
そういう人間の動機と動態に
還元できる
(‥ )消費者の争いは
自分が格上であることを
示すために
自らを見栄と虚飾で
飾り立てることでもある
無駄な箔付けで
本音が見えにくい
それゆえ、物を売るには、あるいは本を売るには、こういう上っ面を剥ぎ取らねばならぬ。
∧∧
( ‥)そうでないと口先だけの
虚飾と見栄を真に受けて
振り回されることに
なりますか
( ‥)消費者の見栄や建前を
‐/ 信じ込んで
見当はずれな方角に
邁進して
死んだ人だって
いるからな
消費者の言う事は
真に受けないことよ
そういえば子供の頃、新聞を読んでいると、アニメ映画「少年ケニア」を論評して曰く、”大人の鑑賞に耐えられるアニメ”と。当時の自分は、これを書いた馬鹿は一体全体何をカマトトぶっているんだ? と首をひねったものだけども、今にすればよく分かる話だ。
∧∧
(‥ )大人には見栄や建前が
\‐ あるからね
そういわないと
そう書かないと駄目なんだね
(‥ )ジブリが成功したのも
大人が見ても大丈夫という
安心感を与えたからかもな
物語や画の質が良いのも
さることながら
声優に俳優を使う
あれもそういうことかもな
確かに子供と大人には違いもある。大人は金を持っているのだ。だが趣向は子供じみたままで、それだのに社会的地位というものがある。大人買いという言葉があるように、大人は子供より有利なはずだ。しかし立場がつらい。
だが、そこを突き、壁を抜けば水が流れ出す。
∧∧
( ‥) 金を出す言い訳と口実をこそ
° ° 大人に売りつけるのです
(‥ )これは神託