2014年11月8日土曜日
意外とみなさん、これをやってしまうのである
例えばの話こうである。
化学元素を擬人化する。
イラストレーターに、この元素の性質はこうであるからこう描きなさい、こういう要素を入れなさい。そう注文したとする。
だがイラストレーターがこう言ったとする。
なんで? 可愛ければいいじゃん。
∧∧
( ‥)はい、そこで
元素を擬人化する意味は
なくなりました
( ‥)これは例え話だが
‐□ こういうことを
やっちゃう奴が
多いんだよな
もちろん、これをやった瞬間に意味は無くなるのである。
可愛ければいんでしょ?
こう言った瞬間に、じゃあ元素にこだわる意味なくね? という話になる。
史実なんてどうでもいいよ、格好よければ良いじゃない。
そう言った瞬間に、そのキャラは伊達政宗である必要がなくなる。
格好よければいいじゃん。骨とか筋肉とか科学とか系統とかうるさい!
そう言った瞬間に恐竜の復元は恐竜である意味を失う。怪獣やドラゴンで良いのだ。
そりゃあ、ジャンルも崩壊するだろ。
絵はあくまでも手段だ。目的ではない。
だがしかし、絵そのものを目的にしてしまう人がいる。それは描く者からすれば当然かもしれないが、結果は無惨なものだ。本来の目的を果たしていないのだから当然であろう。絵が目的とは本末転倒であり、それではその場が滅びる。いや、事実として滅ぼしたのだ。その結果がこれだ。こういうことを素人やファンがやるのはともかく、プロが金をもらってやってしまうとはいかなることか?
∧∧
(‥ )例え話だけど
\‐ こういうことを
やっちゃう人はでも多いよと
(‥ )プロなのに
プロじゃねーんだ
とも言えるよね
でもこれがなあ
意外とやっちゃうんだわ
まあ、もちろん、人が科せられた戒律はただひとつだけだ。
望むがままを行え。
好きに食べ、描き、望み、行い、殺す
それらはすべて自由である。自由とはそういうものだ。自由とは無法なり。
だが、やったからには結果をともなう。
∧∧
( ‥)ジャンルが衰亡したり
仕事が成立しなくなったり
お前のやったことは
プロじゃねえよ
そう言われたりね
( ‥)責任はともなわん
‐□ だが結果は
死ぬまで
ついてまわるのさ
これはhilihiliのhilihili: 絵なんてものは所詮のところ、いわゆるイデアの影の続き