2014年7月18日金曜日
確かに教科書はまずい味がする
∧∧
( ‥)進化論に関する
誤解というと
( ‥)元凶は色々とあるよな
‐□ ダーウィンは
種と呼ばれるものが
どのように成立したのか
それは述べたけども
種という概念自体は
破壊した
そういうことは
あまり知られていないよね
科学者の中には”生物の種”というものは実在しないと考える人々がいる。そしてチャールズ・ダーウィンはその第一の人であった。これはどういうわけかほとんど知られてない事実だ。つまり彼の理論は、種を説明するために種を破壊するという、裏技的な方法論でもある。
これは知識オタクとでも言える人々にはまるで理解できない、異様な理論体系だとも言える。
数学のゼロやマイナスや虚数の導入のようなものかもしれないし、あるいは微分積分が成立するには考え方を変えなければいけなかったような、そういうものに匹敵する新機軸の導入による問題解決法かもしれない。
しかし、オタクというのは概して分類マニアである。
∧∧
(‥ )収集した知識を
\‐ 整理整頓する
それが分類
(‥ )そして分類とは
概念の設定と関連づけ
なんだよなあ
つまり、種という概念そのものを破壊したダーウィニズムは、知識オタクと非常に相性が悪い、と言える。
古代ギリシャ人はゼロやマイナスを受け入れなかっただろうし、無理数ですら受け入れようとしなかった。
∧∧
( ‥)でも現代人は√という形で
無理数を平気で記述する
( ‥)ギリシャ人も無理数の解
‐□ それ自体は求めることが
できたんだけどな
ただし、そのせいで彼らの算術は幾何学になってしまった(√2を表現することは幾何学的には単純である。正方形の対角線を示せば良い)。
つまり、古代ギリシャ人は私たちが用いる二次方程式の解き方をまるで理解しないだろう。数学を汚す邪法と断罪するのではなかろうか?
∧∧
(‥ )同様に知識オタクは
\‐ 現代進化論を理解できない
(‥ )知識オタクが
飛びつく進化論って
どれもこれも
種概念があるもの
なんだよね
グールドの断続平衡説しかり、今西進化論しかり。あれらは、知識を整理整頓する知識オタクに優しい理論だとも言える。その代わり、まるっきりの間違いになってしまったが。
∧∧
(‥ )事実、断続平衡説も
\‐ 今西進化論も
教科書には出てこない
出てくるにしても
こういう異説があるけど
これじゃ駄目だよね
という扱い
(‥ )おかしなもんでな
知識オタクって
どういうわけか
教科書を読まないの
だよなあ
なんでなのかは知らない。もしかしたら知識を収集したいけども、めんどくさいことはしたくないのかもしれない。あるいは、他の人とはひと味違ったものを集めて、どうだどうだと自慢したいだけなのかもしれない。ただし、珍しい仮説は大概は間違いか論証されていないものなので、これでは珍味ばかり食っている悪食のグルメに該当すると言える。
さながら、おいしいところをつまみ食いしているけども体に悪いものばかり食べて、どんどん不健康なデブになってしまう。そんな感じだろうか?
∧∧
( ‥)教科書はおいしくは
ないからね
(‥ )それこそ
紙食ってるみたいでな