2014年4月10日木曜日
ヘルクレス座とエルタニン
ヘルクレス座のコンテンツを作る=>Untitled Document
∧∧
(‥ )12星座以外のコンテンツを
\‐ 作るのは仕事とは
関係ないんですけどね
(‥ )まあなんだ
なんとなくだね
我が家の周辺ではヘルクレス座はほとんど見る事ができない。6つの星が作るHを横倒しにしたような姿と、これ、へびつかい座の星じゃね? と思うくらいにはずれた場所にあるα星ラスアルゲチだけである。
∧∧
( ‥)でも先日、海で見た
ヘラクレス座は
印象的でしたよね
( ‥)春の星座ってあまり
明るい星がないんだよな
しし座のレグルスは1.4等星で、そんな明るくない。おとめ座のスピカも1.2等で同様、うしかい座のアークトゥルスだけが0.2等で気合い入っているけども、他は明るさに関して言えば、ぱっとしない星々が輝いている。
∧∧
( ‥)代わりに賑やかですけどね
(‥ )秋のように寂しくは
ないんだよね
そういううわーっと賑やかに輝く群衆の中で、なぜかヘルクレス座だけがちょっと暗く見えた。中がすっぽり抜けたような巨人の星座。
∧∧
(‥ )ヘルクレスさんは...
\‐ メソポタミア文明の
マルドゥク神と関連が
あるって言うよね
(‥ )どっちも海、あるいは
水の化け物と戦って
打ち倒しているからな
ただ、これはあくまで神話の類似性だ。星座が対応するのかどうかは分からない。確かにヘルクレス座は図像的には北極星を廻るりゅう座の頭を踏みつけているけども。
∧∧
( ‥)でも一般的に
ヘルクレスさんが倒した
水の怪物ヒドラは
春の星座とされる
うみへび座だよね
( ‥)メソポタミアでは
‐□ ヘルクレス座は巨人とは
認識されていなかった
みたいだけども..
さて、どう考えるべきなのか
ちなみに、ヘルクレス座の足下に頭がくる、北天の星座、りゅう座。そのまさに頭部にある星、りゅう座γ星エタミン(先のリンク先の冒頭の画像左を参照=>Untitled Document)
∧∧
(‥ )あるいはエルタミン
\‐ あるいはエルタニンだね
(‥ )りゅう座ガンマ星
すなわち
ガンマ・ドラコニス
Gamma Draconis
固有名はエルタニン
ル・グインの小説
辺境の惑星の舞台で
幻影の都市における
主人公の母星の太陽
だよね
エルタニン
ル・グインのつむぐ物語において、この星を太陽とする惑星に人類が入植した時、彼らが直面したのは、この惑星はエルタニンを一回りするのに地球年にして60年を費やすという事実だった。つまり四季の長さも地球の60倍。15年の春、15年の夏、15年の秋、そして15年の冬。
∧∧
( ‥)15年の冬の到来を前に
南下する北方民族と
その襲来に対抗するべく
ついに同盟を結んだ
地球人と現地人、そして
その二人の男女を描いた
小説だよね
サンリオ文庫版では
漫画家の竹宮恵子さんが
きれいな表紙を描いてました
( ‥)幻影の都市はその惑星で
‐□ 文明を再建した人々が
ついに宇宙船を建造し
自己欺瞞の種族シングに
支配された地球に
やってくる話だったけども
ル・グインは「ゲド戦記」シリーズで有名だけども、銀河と星々を舞台にした話、ハイニッシュ・ユニバースのシリーズも書いている。辺境の惑星と幻影の都市は両者の間に数百年あるいは1000年の時間差があるが、祖先と子孫を描いた作品でもある。
∧∧
(‥ )ヘルクレスさんの足下に輝く
\‐ りゅう座のこの星が
舞台になっているわけだね
(‥ )ヘルクレス座から話が
ずれちゃうけども
ガンマ・ドラコニス
エルタニンと聞くと
連想が広がって
しまうのでな