2014年3月29日土曜日
頑張る人間は抽象的な言葉をやたらと使いたがる
日本の将校は馬鹿だった
だが兵士は優秀だった
だから将校の無茶な作戦も実行出来たし、そして負けた
∧∧
(‥ )お馬鹿な作戦でも部下が
\‐ きちんと実行できたのだと?
(‥ )まあ、そういう主張だね
∧∧
( ‥)部下がきちんと実行できた
作戦だけども
失敗したからお馬鹿だと?
(‥ )まあ、そういう主張
なんだろうな
∧∧
(‥ )お馬鹿な作戦でも実行できる
\‐ だから部下は優秀だ
優秀な部下が実行できた
作戦で負けた
だから、
立案した将校は馬鹿だ
(‥ )そういう主張なんだろうね
∧∧
( ‥)つまりどういうことよ?
(‥ )色々な解釈がありうるけど
多分だな
これは、何も語っていない
文章なんじゃねえの?
失敗した作戦を立案したからリーダーは馬鹿だ
リーダーが馬鹿だから立案した作戦が失敗したのだ
失敗した作戦でも実行できたから部下は優秀なのだ
部下が優秀だから実行できたがそれでも失敗したのだ
だからリーダーは馬鹿なのだ
∧∧
(‥ )同じことを裏返しにして
\‐ 言っているだけだね
(‥ )しかも相互に補完しあう
状態になっているのだよね
作戦は失敗した
作戦を立案したリーダーは馬鹿に違いない
作戦は実行自体はできた
実行した部下は優秀に違いない
優秀な部下が実行した作戦が失敗した
つまり作戦を立案したリーダーは馬鹿に違いない
馬鹿が立案した作戦だから失敗したに違いない
馬鹿が立案した失敗した作戦でも実行できたのだから部下は優秀に違いない
∧∧
( ‥)前提から結論を導き
結論から前提を導いて
話をぐるぐる回しているだけ?
(‥ )つまり
何も言っていないのと
同じだろ
単純に言ってしまうと、本来、言っていることはごく簡単だ。計画を立案して実行したが失敗した、それだけである。それだけのはずなのだが、そこに、
失敗したから馬鹿に違いない
実行できたから優秀に違いない
という結果論を組み込んだのだ。
∧∧
(‥ )さらに言えば結果論から
\‐ 状況を説明しなおして
前提を論証したかのように
みせかけただけ
(‥ )前提から導いた結果論で
前提を論証する
根拠がどこにもない
つまり何も
言っていないのだ
思うに、戦争というのは生活や経済と基本は同じだろう。必要経費があり、支出があり、効果があり、収入がある。もちろん、この過程のどこかで赤字が出ると敗北するし、赤字の原因はそれぞれ色々な過程で起こりうる。
∧∧
(‥ )馬鹿だ、優秀だ、というのは
\‐ そういう要素や考慮や過程が
とんと見えてこない
単語だよね
(‥ )数字に置き換えられない
単語で戦争を語るとは
数字を使わずに家計や
会社経営を
語るようなものだね
これは、多分、色々な手がかりになるだろう。
∧∧
( ‥)例えば
( ‥)以上の話に見入った人は
‐□ 家計とか運営を
したことないか
あるいは
役員だと言いつつ
金勘定をしたことがない
そういうことだろ
金勘定で運営を考えたことがない人間は、理念とか馬鹿とか優秀とか頑張れとか、そういう抽象的な単語をすぐ使いたがるし、それだけで話をすませようとする。しかし、それは単なるごまかしだろう。
*注:一応、書いておくと、ここで言う金勘定とは働く人のカロリーとか睡眠とかも含まれる。これを考慮しないで人間に無限のエネルギーがあるかのようなトンデモ前提で話を進めるのがブラック企業とその経営者だろう。そして彼らもまた、理念だの馬鹿だの優秀だの頑張れだの、そういう抽象的でいい加減な単語をやたらと使いたがる。