2013年12月25日水曜日
幸福、不幸、大滑落
連続したものをそのまま扱おうとしても扱い切れない。
∧∧
( ‥)連続してるから切りないし、
仮に有限の量でも
無限分割するはめになったら
扱いきれませんからね
( ‥)そのために微分積分って
‐□ あるんだけども、
微分積分で扱える物事は
やはり限られているでな
というわけで、便宜的に分割することになる。例えば優秀かそうでないか、不幸か幸せか、善か悪か、良いか悪いか
そもそも物差しだってミリで区切っているものだ。デジカメもスキャナーも画素で世界を区切る。あれだって連続量を扱い切れないから便宜的に区切っているのである。
∧∧
( ‥)でも、こんどは
便宜的な分割のはずだのに
分割そのものに意味があると
思い込み始める
(‥ )ミリは実在する
画素は実在する
そう思い込み始める
これは不幸だ
なぜなら分類的に不幸だから
これは悪だ
なぜなら分類的に悪だからだ
道具のはずの分類に
支配されるのだ
分類はあくまで便宜的な概念でしかなく、扱い切れないものを扱うために、てきとー、に分割した、ミリや画素でしかないはずだのに、今度はそのミリや画素に考えを支配されるようになる。
∧∧
( ‥)例えばここから先は山です
山である以上は以下ウンヌン
(‥ )でも実際には山というのは
便宜的な概念でしかなくて
あるのは連続した
地形の凸凹や
勾配なんだよね
ここから先は便宜上、入山料が必要です。というのは分かるけども、ここから入ったら山である以上、これこれな装備が一律に必要になります、とか、そういう事を言い始めるとおかしなことになる。
∧∧
(‥ )ここから先は不幸です
\‐
(‥ )不幸が便宜的な概念で
あるとしたら、
不幸か幸福かの
枠組みだけで
不幸と幸福を語るのは
意味がないってことに
なるよね
幸福だから幸福なのだ
前提が結果を保証し
結果が前提を保証する
無意味なトートロジー
だよな
だが実際にそこにあるのは、あくまでも連続した地形。谷という分類が小道のくぼみでしかないのか、あるいは真っ逆さまに滑落する危険をはらんだ絶壁なのかは、幸福、不幸という概念で論じ切れるものではない。
∧∧
( ‥)幸福、不幸という概念ではなく
地形そのものを把握し、
それに基づいて判断を
しなければいけないのであると
( ‥)まあ、反対にさ、
‐□ 幸福と不幸なんて物差しで
俺を測るな! と
威勢良く言いながら
真っ逆さまに
大滑落していく奴も
いるんだけどな