2013年10月5日土曜日
人のいく道、自分のゆく道、本の世界
∧∧
( ‥)例えばみんなが食べたいものを
与えると
(‥ )子供ならジャンクフード
大人だとビールと肉だ
つまり不健康なデブ
∧∧
(‥ )野菜、適度な肉と塩と脂
\‐ 必要量のでんぷん質
適度な運動、
(‥ )客の望むものを売ると
客が不健康になり
客が望むものを作ると
有害なものができた。
そういうことなのだよね
本も同様。読者が望む本、これは実は有害な本だと言える。
まっとうな本は、読者に読ませたい本、読者が読むべき本だ。しかし当然、そういう本は読者にとって読みたくない本でもあり、良くて、”それは必要だと理屈では分かっている本”でしかない。
∧∧
(‥ )しかし、お母さんや
\‐ 図書館の先生は
学習能力の高い子供に
なって欲しいと望み、
そういう本を望む
(‥ )もちろん、保護者や
図書館の司書の中に
勘違いしている人が
いるのも事実だが、
以上のような傾向が
あるのも事実だな
大事なのは、読みたくなる本、ではなく、読ませたい本、なのだ。
あるいはこれ、結果と原因が逆、なのかもしれない。
読みたくなる本は人の欲望を刺激することに特化している。だからそれ以外のことが薄い。ゆえに必要なことが書いていないとも言える。
一方、必要な情報や知識に特化した本は、読者の要望に答えられない。読者が求めているのは表面の知識であって、その下にある必要な基礎ではない。海の美しさに心奪われた人は、その下にある暗い海底、波に影響を与えている地形のことになどに興味を示さないだろう。必要な本は必然的に望まれないものになる。
∧∧
( ‥)自らは望まない、
だけど読ませたい
(‥ )お母さんの主張は
しばしば理不尽だ
自分で読まずに子供には
勉強させる。
そう怒る人がいるけども
それは以上のようなことを
反映している、
そう考えたらどう?
自らは読まない。だが読ませたい。
∧∧
(‥ )ジャンクフードか、
\‐ 健康的だけどつまらない夕食か
(‥ )それを踏まえると、
本の世界において
人がいく道、
自分がゆく道、
それが分かるってものよ
∧∧
( ‥)運命が決定されると
( ‥)なぜ教科書を面白くする
‐□ 努力を皆さんはしないの
でしょうか?
この問いをした時点で、
敗者決定。
面白さの表面に必要な知識は決して浮かんでこない。これは何万年も前からそうだった。狩猟採集生活は非常に長い訓練が必要だという。食える芋、適切な獲物への接近方法、それは興味深いが、しかし、ただ面白いだけの知識だったろうか?
そもそも教科書を面白くしようとした無数の人々の努力を認識していない時点で、以上の問いを投げかけた人が何も調べていないことは明らかである。
∧∧
( ‥)そういうお前だって
底辺じゃないか
そう言うでしょう
(‥ )まあ、そうねえ、
部下も上司も同僚もいない
たった一人だけ、
外部が存在するのかも
分からない世界。
ずいぶんひどい場所かもね
しかしだ、人がいく道、自分のゆく道、それは、子供の頃から誰でも知っていることではなかったか?