2013年7月7日日曜日
言葉の定義を無駄にしたがる人
∧∧
(‥ )言葉をしっかり定義しよう
\– ですか
(‥ )ああ、そういうことを
やたらに言う人はねえ、
自分の定義でしか
言葉を考えていない人
だと思うけどな。
もう男なんか信用できない。
じゃあ、俺も信用できないというのか!!
∧∧
( ‥)...ただのアホですね
( ‥)男の人、数名に同じように
–□ 手痛い目に遭いました、
そういう報告だからな。
別に”俺”のことを
指定しているわけでは
ないからね
相手は”私がつきあった男性”はこうでした、という意味で言っているのだから、”自分は男性だから彼女は自分も批判している”、と考えるのは”俺”の勘違い、あるいは飛躍でしかない。彼は文脈を読み取れていない。
∧∧
(‥ )でもこの男性のような反応を
\– する人は男でも女でも
いますよね
(‥ )会話の文脈から主語や
単語の指定の範囲を
推論できない。
そういうことだよね。
∧∧
( ‥)つまり単語を
自分の思い込みや
定義でしか使えない人
(‥ )だから言葉は定義を
しっかりとするべきだ、
と言い出す。
そういうことだろ。
だけどもそれは
自分の定義や理解が
周囲とずれている、
それに戸惑うのみならず
俺の定義を使え、と
要求することに他ならない
ちょっと自意識過剰かもな
何かに固執する性格なのかもしれないし、思い込みでどんどん先にいけてしまう人かもしれない。あるいは自分の正しさを疑わない人かもしれない。これはある点では強みではあるが、当然、破滅する可能性もある。
∧∧
(‥ )確かに単語の範囲を指定
\– しなくちゃいけない場合も
あるんですけどね
(‥ )契約書とか、理屈を正確に
組み上げなくちゃいけない
論文とかはそうだね。
単語の精度が必要になって
くるからな。
話が噛み合っていない時は
やはりどこかで調整する
必要もあるからね。
しかし、日常会話でそんな局面はほとんどないし、契約書や論文でも、そこまで精度が必要な単語は、使われている単語全体のうちごくわずかだ。実際、甲乙の指定などを見れば、それがよくわかる。
つまるところ、以上を逸脱して、言葉の定義を、と言い出したとしたら、その時点で、なにかおかしい。
∧∧
(‥ )そういえば言葉の定義集を
\– 作ったのはプラトンさん
でしたよね
(‥ )あのおっさんはやはり
おかしかったと思うよ。
そこんところを哲学者
ディオゲネスに
おちょくられるの
だよね。
人間とは両足で立ち、毛や羽毛を持たない動物である、とプラトンが述べていたところに、羽をむしったニワトリを持ったディオゲネス乱入。これが人間だー! と絶叫。