2013年2月8日金曜日
さあ、行きなさい、幸せの道へ
hilihiliのhilihili: それはか細くひ弱な園芸品種的文学の続き
∧∧
(‥ )文学は保護しないと
\– 生存出来ない園芸品種。
でも科学も保護しないと
いけない園芸品種ではないか
そう言われたらどうします?
(‥ )科学を保護したくなければ
しなければいい。
技術者全部首切りして、ほら、一気に業績が上向いた、と得意げな顔をしてみせる新進気鋭の経営者のように。
∧∧
(‥ )今の時代、技術の無い国は
\– 奴隷化されて終わりでしょうね
(‥ )必要ないと予算を削られた
はやぶさが帰還したり、
ノーベル賞を取る人がいたり
原発ぱーんの後に
慌ててメタンハイドレートだ
と大騒ぎした時には
その調査が出来る船は
とっくの昔に仕分けされて
いたりだな、まあ、
科学を切り捨てる自由は
どこにでもいつでもあるのさ
*=>hilihiliのhilihili: だって仕分けたじゃんよ
単に、それをした場合、奴隷化が接近してくる、それだけの話である。
∧∧
( ‥)それは非道ですよね
(‥ )非道。これに対して
道で立ち向かおうとする
人はいるが、それは愚か
確かに僕らには技術も科学もない。だけどひどいよ、なんで僕らがそれを作れないというだけで、それを高値で売りつけるのさ??
と言っても、相手は聞いてくれないよ。
*文句を言う自由はあるが、言い換えれば、相手も高値で売りつける自由を行使しているだけだ。
これを打倒するのは自由ではない。技術と科学だ。
∧∧
( ‥)そして技術と科学は
自然を操作できる力が
認められる限りにおいて
その影響力を
行使できるのだと。
( ‥)そうでないと科学と技術が
–□ 力を持つことは
ありえなかったろうね
戦争ばっかしている西欧世界から科学が生まれたのは当然だし、知識人がしばしば科学は人を幸せにしなかった、という指摘は正しい。
∧∧
( ‥)敵による併呑と奴隷化の
恐怖で科学も技術も放棄
できなかった世界。
(‥ )科学には自由が必要だ
だが自由は不幸の道だ。
科学が不幸の道というのは
正しい。
文化人が幸せを追求するのは当然だ。未来を見ないで事業を仕分けし、今日の夕食をステーキにしようとは幸せに他ならない。
しかしそれゆえ破滅の道だ。
∧∧
( ‥)科学は不幸の道。しかし
出版界が縮小するこの世界で
文学は破滅の道
(‥ )科学もラノベも純文学も
どれも捨てていい自由がある
科学は捨てても良い。単に社会全体が奴隷化するだけだ。恐怖ゆえに科学は放棄されず、むしろエスカレートしていく。
ラノベは捨てても良い。だが見放されてもラノベは生き残るだろう。ラノベってのはもともとそういうものだ。彼らは読めだの助けてだの言わない。ぞくぞくと生まれて次々に死ぬだけだ。
だが、純文学はどうだ? 必要性はあるか? 見捨てられても生きていける力があるか?
∧∧
( ‥)消費者が減少する世界で
生き延びられるか?
無理だろうと
( ‥)もともと教科書とテストに
–□ すがることでずるずると
生き延びてきた文学だ
破滅は最初から
運命づけられて
いたものさ。
なに、案ずることはない。くたばってしまえと言われた在りし日にまで戻ることはないだろう。
ただ、必要性もないテストと教科書の牢獄に閉じ込められるだけだろう。
しかし、それは自ら望んだことであるし、おそらく幸せの道である。