2013年2月7日木曜日
それはか細くひ弱な園芸品種的文学
そういえば先日、コラ画像とでも言えばいいのか、を見た。体裁は岩波文庫だがタイトルは現在のラノベ
∧∧
( ‥)涼宮ハルヒの憂鬱でしたっけ?
あと何年も経つとラノベも
古典文学扱いになる、
そういう意味合いを
込めた画像でしたね
( ‥)確かにまあ、そうなるの
–□ だろうなあ
∧∧
( ‥)そう思います?
(‥ )3世紀前はポルノだった
ファニーヒルが今では
古典になっているわけだ
100年以上生き残れば
大概の創作は古典になり
現在や当時よりも無駄に
しかめっつらしく
読まれるようになるさ
生き残れば、であるが。
∧∧
(‥ )100年以上生き残る
\– それは基本的に娯楽作品
ですよね
(‥ )南総里見八犬伝とかね
そしていつもいつも思うのである。
純文学って、あれらは本来、生き残れるようなものじゃないよな?
∧∧
( ‥)まあ、純文学を純粋文学と
言うのなら、それは
文学のための文学、
娯楽とは相反するもの、
でしょうかね
( ‥)学校の教科書に文学を載せ
–□ 作者の気持ちは何かとか
無理矢理テストにして
子供に覚えさせないと
生き抜けない。
純文学とはか弱い
存在なのだ。
ちょうど非常によく調整された花壇でしか成長できない無理矢理な園芸植物のように。
野生の中で有象無象に姿を変えて進化しつつ系譜を残す作品達とはまるで違う。
∧∧
( ‥)昔は、作家になるのだとか
言うと、くたばってしまえ
とか言われた職業ですが
( ‥)テスト化された文学、
–□ 就職先を確保する文学
自画自賛する文学、
自分の居場所を
確保しようと、
ずいぶんな保護主義を
発達させたもんだが、
でも、それゆえにか、
最近は、出版文化を守れ
とか言い出してね、
青くなっとる
ひるがえってみれば良い。例えばの話、ラノベ業界はラノベ文化を守れなんて言わない。
∧∧
( ‥)あんな虫みたいなのと
一緒にするな、とか
言うかもですよ
(‥ )まあ、言うのは勝手さ
だが園芸植物を喰らう虫だろうがなんだろうがはびこれば勝ちなのだ。生き残れるか、死ぬか、それだけである。