2013年1月30日水曜日
美しいはおそらくそこにある
リンゴや犬は言葉以前に存在するけども、「美しい」は言葉がなければ存在しない
(‥ )なにそれ?
∧∧
(‥ )ネット上で見つけた言葉です
\– なにかの本の一節ですね
前後の文脈を知らない状況でこの一節を解釈することに意味があるのか? と言われれば
∧∧
( ‥)意味ないですね
( ‥)言葉は前後の文脈で意味が
–□ まるで変わるからな
まあ、とはいえ、、
美しいもリンゴや犬と同様、言葉以前からあったんだろう。
∧∧
( ‥)鳥さんも相手のプロポーズに
注目してますからね
(‥ )美しい、がなければそもそも
それを指示する名詞なんか
存在するわけないからな。
ただ、美しい、は感動で、感動とはまあなんだ、神経の励起だ。それは究極的なところ神経の配線なり、それをコードする遺伝子なりなので、目の前にない(頭の中にある)感動だというのは言えるかもしれない。
∧∧
( ‥)でもその反応を引き起こす
要素、姿、響き、仕草は
面前にあるのですよ
(‥ )美しいものも、
美しいと感じる神経も、
それらが言葉以前から
あったことは明白だな
というか、そうでないと進化なんか起きない。
*神経の配置だかなんだかも、それは系統発生的な意味があるので、系統的な意味で実体だ。腐敗物を見て美しいなんて言う人は少ないわけで、人類にある程度共通する美意識があるとしたら、それは共通祖先から受け継いだものだろ、という意味。
*これはハエにはハエの美意識があるんだろ、ということでもある、そんなの神経の興奮だろ、という人がいるのなら、それは人間も同じだ。
∧∧
(‥ )逆にいうとあれですかね?
\– 美しいって純粋に人為的な
ものだと思っている人も
いるんですかね?
(‥ )先の文章はそれだけでは
分からないけども、もし、
美しいは人間の作ったものだ
そう考える人が多いとしたら
ダーウィンって発想が
ぶっ飛びだよな。
彼は動物の審美眼を論じ、美しさの進化と美しさによる進化を論じたから。
∧∧
( ‥)そういえばあなた自身は
自分自身の実在を信じては
いませんよね?
(‥ )自分というのは便宜的な
カテゴリーだからな。
指示された対象はそこに
あるけども、
それは自分の存在と枠組みを
保証するわけじゃないし
現状、結論を言ってしまうと、妙な話で自分の実在に関しては否定的だが、美しいは言葉よりもはるか以前、アウストラロピテクスよりも太古の時代から実在する、そう思っている。