2013年1月30日水曜日
専門用語
∧∧
( ‥)寝たり、絵を描いたり
テキスト書いたり
落ち着きませんね
( ‥)〆切りってのはそういう
–□ もんだな
さて
人間はやたらと専門用語を使いたがる動物らしい
∧∧
( ‥)例えば
(‥ )前、pixivで他人の絵を
コラージュすることに
関して騒動が起きた、と
言うじゃないか。
他人のイラストを切り貼りしたり破損させたり、コラージュして、これは芸術だ、と称する集団がいた。電子で描かれた作品を好き勝手に切り刻む。確かに物体的な意味ではオリジナルが破壊されたわけではない。しかしシンボルには意味があるのだ。皆が不快感を持っているのだが運営側がどうも規制しないように見える。実際そうであるか、そうでないか、それは関係ない。そうだろ、と解釈されうることそれ自体が問題だ。ああ、これは好き勝手やっていいのだな? 不備は突かれるためにある。大義は得たり。今度はコラージュすることにはるかに強烈な意思を注ぎ込む人々が大挙して襲来、猛烈な勢いで自称前衛芸術集団を切り貼りし始めた。コラージュが芸術ならその主催者たる汝をコラージュするは汝の信義にかないし所行なり。我らの手により己に殉じよ信仰者と情け容赦ない怒濤の進撃が...
( ‥)...というようなことらしい
–□ のだけども、それを説明する
ネット上の文章が
略称、蔑称、用語だらけでね
まあ、どうもだいたい
そういう意味らしいとは
分かったけども読むのに
ずいぶん時間かかったよ
把握しきれない部分も
山のようにあったし、
以上に書いた要約も
解釈でありどこまで現実に
沿っているか分かりかねる。
∧∧
( ‥)現象や事柄に名詞を与えるのが
言葉だとすれば、
専門用語使いたがりは
言葉を持つ
あなたがたの特性であり、
当然かもしれませんね
まあ、コラージュという言葉だって、専門用語なのだ。夕立の後の虹。この言葉でさえ、そういう自然現象が生じない環境下の人にとっては専門用語であるように、名詞や言葉にはなにかしら専門性がある。
∧∧
( ‥)それに、単語の使用法に
それなりな秩序があれば
暗号だって解けるの
ですけどね
(‥ )未知の文字体系だって
□– それで分かるのだから
秩序があれば専門的でも
分かるは正論だけどさ
内輪以外にアピールする時
専門用語、略称を多用する
初出の時に説明しないは
ちょっと困るよね。
*読んだ説明は、
騒動を知らない人のために
というふれこみであった
はずなのだが、内容は
そんなだったので
考えてみれば専門用語、略称を多用しない、あるいは初出の時に用語の意味を説明する、は本を書く時のひとつの指針だとも言える。
*もちろん絶対の指針ではない。でもそういう方が親切というか現実的である。
( ‥)うーん、後ね
∧∧
( ‥)なんです?
文化人とか知識人って得体の知れない専門用語を使いたがるよな
∧∧
( ‥)そんなもん?
(‥ )得体が知れないだけなら
いいけども、言葉の意味が
個々の個人で違うみたいでな
議論がまったく噛み合って
いないよなーというの、
時々、目にするよね。
あれは自分オタクだからかい?
∧∧
( ‥)自分専門用語の度合いが強い?
(‥ )そうじゃねえかあ?
なんでそんなところで
そんな仮説的用語を使うわけ?
もっと普通の言葉があるじゃん
と面食らうこと多いし
あれは普遍性を追求せずに自分らしさを前面に押し出した結果ではないか、と疑う。