2013年1月31日木曜日
ホルスタインの逆襲
( ‥)電子ブロックってあった
よなあ
∧∧
( ‥)ああ、ブロック化された
電子部品をマス目に適切に
配置することで複数の回路を
組む、というやつですね
適切な部品を適切に配置することで組み上げる。実際に動くか確認する。これ重要。
∧∧
( ‥)文章であれ、思考法であれ、
推論過程であれ、論文であれ、
科学者はこういう作業が
出来なければいけない
(‥ )電子ブロックのアナロジーで
考えれば科学者のやっている
ことって単純なのよな
いや、単純でなければ
いけないとも言えるよね
適切な単語
適切な配置
動作の確認
シンプルでないとごまかしの余地が出る。シンプルな方がいいのだ。そもそも自然の動作を誤差はあってもいいから、ざっくりシンプルに説明するのが理論だとも言える。
そもそもこういう動作は人間のほとんど全員が普通に出来るとも言える(科学者はこの動作が特にうまいのだ、とも言える)。
∧∧
( ‥)でっ? これがうまくできない
人もいるのだと
(‥ )例え話で言うと、
勝手に、しかもでかくて
おかしな部品を作るよね
この部品は半導体と洗濯機と音楽CDを兼ねています
∧∧
( ‥)...不可能ではないけど、
ずいぶん大きくて荒っぽい
部品ですね
(‥ )ああ、、、問題はだよ
不可能ではない。
そう考えたその時、
電子部品で考えている人は
こんな配線か? と
思い浮かべているの
だろうけどもさ
実は、相手は全然違うこと考えているんじゃねえの?
例えば
電流を調整してきれいにして芸術性を与えてくれる部品
ということを考えていたらどうするか?
(‥ )このパーツをホルスタインと
名付けよう
∧∧
( ‥)ああ、以前聞いたネタね
*ホルスタイン:乳牛の、ではなく、知人が曰く、電車の中で「僕の考えた回路を使えば混雑なんか一発解消なんだな」と独り言を言いながらノートをかりかり書いている人がいた。見てみると、それらしい配線図なのでこいつ頭いいのかな? と思ったが、よく見てみると、中央のいかにも重要そうなパーツに「ホルスタイン」と書かれていた、という話。ちなみにホルスタインという部品はどうも実在していないようである。
∧∧
( ‥)困ったことに、一見すると
それも”電子ブロック”っぽく
見えることですね。
部品を配置して
回路を作っている
(‥ )問題はだ
:そんな部品がどこにもない
:そんな部品があるとしたら既存のパーツでわざわざ作るしかない
:既存のパーツで作るにしても冗長で作る意味も使う意味もない
:というか、これ、そもそも作れないよね?
( ‥)という点にあるのだよね
∧∧
( ‥)既存のパーツを知っていて
それを組み上げることにたけた
研究者は、
そんな冗長な、
あるいは無意味な、
あるいは不可能な部品を
なぜ理論や文章に
わざわざ組み込むのか?
と怪訝な顔する。
(‥ )だけども言っている本人は
勝手に想像した
粗くてでっかいパーツを
使っているから
指摘されても分からない
というか、そもそも科学者とか技術者とかが使う、これが最小単位だろう、という単語、文章、理屈、理論、現実、記述。先のようなおかしな人はこうした部品を使う、使わない以前に、認識できていない。
∧∧
( ‥)そこで意思の不疎通が起こると
(‥ )最小かつ現実的な部品を使う
研究者は、これはおかしい、
無意味、できない、必要ない
そう指摘する。
しかし、言われている方は、研究者や技術者が、なぜ自分を理解できないのか、なぜ自分の理屈を受け入れないのか、なぜ反対しているのか分からない。
そもそも、相手が何を言っているのか理解できていない。