2012年12月4日火曜日
登山ルートは地形に制約される
*の続き
( ‥)簡単に言ってしまうと、
僕らに自由はないんだよ
∧∧
( ‥)そういうと怒り狂う人、
いますけどね
ああ、じゃあ、こう言えばいい?
1日に摂取しなければならない食事や栄養には必要な量がある。それから自由になると死ぬ。
1日あたりに割り当てられる作業時間には限度がある。その限度から自由になると死ぬ。
∧∧
( ‥)1日あたりに生産し、
支払わなければいけない
諸々な必要経費がある
(‥ )その必要経費から自由に
なると、まず財産は
無くなり、金欲しさに
低い条件で応ずる労働者
とみなされ、
低賃金労働者として
食いつぶされるか、
あるいは勝利者に搾取され
奴隷化されるしかない。
単純に言ってしまうと人類の歴史は競合と相互軋轢が原動力で、勝利者が敗者を奴隷化し、あるいは文字通り食ってしまったり、面白半分に殺したり、土地を奪い、抹殺することの繰り返しであった。
∧∧
( ‥)衣食住、競合、肉体の制限
こうした事柄からは自由に
なることはできない
( ‥)人間集団は相互軋轢を
行っているわけだろ?
社会というのは
相互に膨らむ圧力の
均衡状態だよな
∧∧
( ‥)つまり
(‥ )未来は決まっている
ということさ。
江戸時代は鎖国という
貧乏パラダイスで、
既得権益の維持と
いっさいの進歩の制限とを
引き換えに怠惰と平和と
安定と幸福を実現したけど
もうそんな時代に戻れない
∧∧
(‥ )国や地域の配置が変わるわけ
\– でもないですからね
(‥ )原発は放棄できない、
火力発電も放棄できない
国同士の宿命的な
対立関係も解消できない
そもそも中国とその外洋
とのつばぜりあいは
700年以上の歴史が
あるわけだし=>*
∧∧
( ‥)つまり未来はあるべき姿へと
収束する。
(‥ )僕らには自由はない。
いくら選挙で投票しても
いくら色々な意見があっても
いくらぶれが、それこそ
もう終わりを迎えた今回の
政権交代のようなぶれが
あっても、
行き着く先は同じだ。
原発は稼働し、火力発電所は二酸化炭素を解放し続けて気候を改変し、洋上の睨み合いは終わる事が無い。
( ‥)僕らから2、3世代後の
日本人は僕らよりも
凶暴になっているだろうね
∧∧
( ‥)いきなり人を殴るとか
そういうのじゃなくてね
競合が続く社会なのだ。現代人よりもっと醒めた、もっと冷酷で現実主義的なものになっているだろう。
∧∧
( ‥)同じ人間だからごくごく微妙な
違いのはずですけども
(‥ )人間は微妙な違いを
認識するのだ
たぶん、彼らから見れば
今の僕らは世間知らずの
おぼっちゃんで、
優柔不断の馬鹿に見える
のじゃないかな。
わずかな違いでも
いらつくだろう。
未来に自由はなく、あってもそれは誤差の範囲でしか起きない。
∧∧
(‥ )山登りと同じですね。
\– 登山ルートは結局は地形に
制約されてますから
(‥ )自由ってのはな、
大概、足踏みする自由か
滑落する自由しか
ないんだよね。