2012年10月3日水曜日
売れないってことは致命的なんでしょ?
*の続き
考えてみれば和時計が日本の職人技術の結晶だとしても、敗北した品物でしかないことは明らかだったのだ。
∧∧
( ‥)和時計が世界に通用するもの
であったのなら、開国して
さほど時を経ないで時計産業が
成立するでしょうからね
(‥ )機械工業がなくても、
本当に良い時計はスイスと
ジャパンだととっくの昔に
言われていただろうからな。
なんのこっちゃない。致命的な弱点がある、ということなのだ和時計には。
∧∧
( ‥)そもそも和時計には
季節の日照時間によって
示される時刻を変えたものが
あったというけども
(‥ )それさ、実は太陽が
出ている時間を等分する
という時間体系が、当時の
日本で採用されていたから
なんだよな。
*例えばの話、夜明けから日没までを12等分して12時間だとすると、夏至の1時間と冬至の1時間はずいぶん違うということ。つまり絶対時間ではない。こういう時間体系は古代ローマやギリシャでもあったそうだが、廃れてしまい。東北アジアでさえ残っていたのは日本ぐらいだったらしい。
∧∧
(‥ )それを考えますとね
\– 和時計は時刻の絶対性を
求められていなかった
のかもしれませんね
(‥ )そもそも由来は西欧で、
それをコピーした珍奇で
高価で、なんかすごい
おもちゃみたいなイメージ
だったらしいのだよな。
求めるいわれはないよ。
∧∧
( ‥)なんで絶対時間は発達しなかった
のでしょうね
( ‥)実は日本には日時計すら
まともにないんだよね
懐中日時計とかまで
”ある”のだけどまるで
不正確だという
日本は、湿潤で雲が多いから、そのせいかもしれない。
∧∧
( ‥)確かに、それは実感しました
よねえ
(‥ )日時計を作ろうとしてさ
太陽の運行と影を観察
していると、雲や曇りが
多くて、かなり困るのよ
∧∧
( ‥)つまり、日本は気候のせいで
時間という概念が
未成熟だったのでは? と
(‥ )和時計を見た時にね
わー、日本の技術すごい
と感じるのか、あるいは
ああ、駄目だ、これでは
勝てない・・・と
絶望をそこに見るのか、
まあ、人それぞれだがな