2012年10月10日水曜日
俺の嫁ぐらいに思ってた方が良くね?
∧∧
( ‥)最近、夢を見るだけでなく
おかしな夢を見るのは
疲れているか、眠りが浅いの
ですかね?
(‥ )かもしれないなあ。今朝は
男性が縦に10等分ぐらいに
分割されているんだが、
断面が雑誌の切断面に
なっているという、
シュールリアリズムの技巧を
駆使したような内容だった
彼女らしい女性が、「いやああーー」と言っているのだが、ベッドらしきものに寝ている分割された男性が、無表情に指を、どこが指だかよく分からないのだけど、指を動かすと、ガールフレンドも「あれ?」っとつぶやいて分割され、2人で一緒になっていった。まるでシュレッダーにかけられた書類のように。ああ、これはハッピーエンドなのか? と思っていると眼が覚めた。どういうわけか4時間程度しか寝ていない。
さて
*の続き
∧∧
( ‥)こんな話をした後で
”真面目な”話をするのは
いかれてると思われますよ
(‥ )ははっ、もともといかれて
いるのだアミーゴ。
正気ぶってるカマトト野郎ども
なんか無視しちまいな。
ともあれ、
人によると昨今の状況は気に入らないらしい。確かにそれは色々な意味でそうだろう。力をつけた列強同士が、今だに冷戦の影を落とす東アジアで激突し始めたのだから。不安にも思うだろう。あるいは単に水面下に隠れていた争いが浮上した、とも言えるのだけど。
∧∧
( ‥)まあ、必然ですね。西欧世界の
前線も、冷戦以後消滅したわけ
でもなんでもなくて、
前線がドイツからポーランド
以東へ押し込まれただけ。
核の恐怖さえなければ
いつでも戦争に突入できますし
ロシアは前線を西に押し戻す気
まんまんでしょう。
( ‥)気に食わない人は言うのだ
–□ まるで大戦前夜のようで
軍国主義が無謀な戦争へ
走らせ、国を灰燼にした
あの時のようだ、特に
若者が心配だ、とね。
まあ、老人やインテリの皆様方が言う、「右傾化する愚かで気の毒でチャンスの無い若者」とやらで流行っている考えが、それが陰謀論まじりにしても、果たして軍国主義と呼べるものなのか、どうなのか、
ともあれ、知識人はそれを、軍国主義とか右傾化、ファシズム、と呼ぶ。
そして言うのだ、
ファシズムによるあの無惨な敗北を繰り返すのか? と
だが、ここには、前の大戦の敗北、その原因は、国家や共同体を前面に押し出し、ひとつの方向へ人々を一致団結させたことにある、という前提がある。
∧∧
( ‥)でも、敗北が単に技術と
工業力の欠如であるのなら、
軍国主義うんぬんは敗北と
関係ないですよねえ
(‥ )技術も工業力もない
発展途上国なんで、
努力と熱心しか言うことが
なかった、とも言えるよね
今の日本企業見ても分かる
ことだろ? だとしたら
この場合、軍国主義は
敗北の原因ではない。
敗北の原因から生じる
結果でしかないんだ。
*そういう意味ではファシズムが敗北と関連する、というのは正しい。より露骨に言うと、ファシズムは民主主義よりも兵器としての性能が劣っている、ということでもある。民主主義以上の大量破壊兵器は核兵器しかない、とも言える。
∧∧
( ‥)インテリが語る、
知的な平和主義にも、実は
:努力は報われる
:敗北は堕落の反映である
そういう発想が見えると
(‥ )ファシズムは堕落、
堕落はファシズム、
ゆえに敗北した
まあ、ぶっちゃけ
こういう因果関係で
物事を語るのは
オカルトなんだけどね
実際、もし、日本がどこかの時点で歴史の軌道を変えていて、例えば鎖国せずにそのまま工業力を伝統的に備えた列強になっていたら、太平洋戦争でアメリカ相手に勝てるとは思えないが、しかし軍国主義のまま、あるいは軍隊を前面に押し出した立憲君主制の国のまま、大戦以後でも今以上に有利な地位を占めて終えたかもしれない。
*もちろん、勝者である大英帝国が解体するようなこともありうる。
*この場合の軍国主義とは、現在のアメリカの軍事展開程度の意味になりそう。もっとも、人によるとあれは立派な帝国主義で汚らわしい軍国主義なのではある。確かにずいぶんダーティーなことをしているのは事実。
( ‥)ともあれだ、もしも日本が
そういう歴史で勝利した場合
戦争反対に軍国主義ガー
とは言わないだろうな
アメリカでも戦争反対に
軍国主義で負けたから
駄目だ、とは言わないだろ。
∧∧
( ‥)そりゃあ言わないでしょうね
軍国主義で勝っているわけ
ですから。言う道理がありません
つまるところ、平和と戦争を論ずるのに、軍国主義かどうかなんて、それは認識と分類の問題でどうでも良いことだ。
事実、そこには性能に関する記述がない。
性能に関する記述がないのでは、先が分からん。それでは意味がない。
∧∧
( ‥)つまりそういう抽象論では
なくて、具体的な損得で
論ずるべきだと。
(‥ )道徳を持ち出せば勝てる
美しい理念を提示すれば
分かってくれるとは
愚かな発想でな。
道徳や理念自体、
状況に応じて
変わっちまうでな。
昨日まで、大戦前のようですね、軍靴の音が聞こえるようですね、と言っていれば良かった。
だが次の日、列強の脅威を見て、
「ああ、どうも現状では駄目なんだ、どうにかしないと」
と皆が求めるものの方向性が変わると、昨日のものが途端に意味と価値と、なにより値打ちをなくしてしまう。
∧∧
( ‥)商売と同じですねえ
(‥ )道徳なんて商売さ。
理念なんて商売でしかないよ
今、一番必要とされている
道徳とルールを売らねば
ならんわけさね。
そして一番売れるのは、とりあえず使える、お腹がいっぱいになりそう、金になるもの、なのだ。
今まで通用した通貨だからといって、いつまでも通用するわけじゃないことは知っておくべき。
∧∧
(‥ )そういえば、「俺の嫁」って
\– 四半期ごとに変わるそうですね
「俺の嫁」を本当にお嫁さんの
ごとく楽しむ薄い本も
四半期ごとに大きく
入れ替わるのだとか
(‥ )道徳やイデオロギーや
倫理や平和さえも、薄い本
ぐらいに思ってた方が
いいと思うのよ。
需要がなくなったものをいつまでも売り続けてどうするよ。
*俺の嫁、この場合は男性の好きな女性アニメキャラクターを示す。薄い本は同人誌を示し、この場合は、「俺」と俺の嫁との赤裸裸なバーチャルセックス、あるいはバーチャル新婚ライフを描いたものを指す。しかしアニメはおよそ四半期ごとに新番組が始まるので、俺の嫁とのセックスライフを描いた薄い本の需要はめまぐるしく変化する。需要に応じたものを出さないと駄目でしょー、という話。
*理念だ道徳だ、倫理だ、インテリだ、知的だ、政治だ、イデオロギーだなんだといっても、所詮はそんなもの、需要に応じて変わる消耗品なのだから、薄い本と同じ程度のものだと思っていた方がよくね? ということ。もてはやされていたから、俺様はすばらしい、才能がある、薄い本などという下劣なものと違うのだよ、知的とはこういうことなのだよ、馬鹿で気の毒な若者とは違うのだよ、とか勘違いしていると、そのうち食いっぱぐれるんじゃね? ということ。