2012年10月26日金曜日
偉大なり分度器
∧∧
( ‥)どう?
( ‥)今さらだけどさ、
–□ プラトンやアリストテレス
の時代には、まだ分度器が
ないんだよね。
そのはずだよね。
分度器というか、そもそも分度器の元になる数学的基礎がようやく形を見せ始めた、という感じ(のはずだ/で良いと思う)。事実、彼らの後のユークリッドの原論でさえ、あの驚異の書物をもってしても問題解決にはまだ十分ではない。
∧∧
( ‥)分度器がないなら分度器を
作ればいいじゃない
by マリー・アントワネット風
と、言うわけには....
(‥ )なかなかいかないんだよな
円周を等間隔に分割する
数学的、幾何学的な基礎を
まず確立しないといかん。
∧∧
(‥ )そして天体観測には分度器
\– というか、分度器を作れる
技術や数学が必要ですし。
(‥ )三角関数だね。それを
幾何学的に証明、さらに
計算して確立しないと
駄目なわけでね。
それが出来るのはプラトンやアリストテレスの何世代か後の話。完成させたのはほぼ5世紀後のプトレマイオスだし。
∧∧
( ‥)それを考えますとね
(‥ )プラトンやアリストテレスの
宇宙論がへにょへにょなのは
当たり前だよね?
あれじゃどうにもならんだろう。
だがしかし
∧∧
( ‥)でもさ、メソポタミアの人々は
それなりな観測をしたみたいじゃ
ないですか、あれはなんでしょう
惑星の運行も数式化していた
のじゃなかったでしたっけ?
( ‥)うーーむう
–□ 分度器以前だからきちんと
観測できない、ではなく
そもそもきちんと見ていない
あるいは記録や知識の蓄積が
足りないだけなのかな?
さて、いかに?
*注:・・・がないなら by マリー・アントワネット 実際に彼女がそういったかどうかは置いておくとして、ここではほぼ俗説な慣用句扱いで使用。