2012年5月28日月曜日
自答せよ、どうでもよくね? と
ある意味、*の前半のみからの続き
∧∧
( ‥)「古代から中世へ ピレンヌ
学説とその検討」
創文社 ですか
( ‥)一応、読み終えた。
-□ マホメットなくして
シャルルマーニュなし
って、この人が言った
言葉だったのな。
*この人:ベルギーの歴史家アンリ・ピレンヌ(1935年没)
マホメットなくしてシャルルマーニュなし
ようするに、
ムハンマドなくしてカール大帝なし
(‥ )聞いたことはあったけど、
なんのこっちゃ? と
思っていただけだったのよ
∧∧
(‥ )5世紀にいわゆる西ローマ帝国の
\– 滅亡があったけども、地中海
世界は(東)ローマ帝国と
貿易によってゆるやかな
結合の中にあった
でも7世紀、イスラームの
大征服で地中海の南半分を
奪われて、貿易は途絶。
そして西欧世界が
成立する、そういう説明だと
ようするに、カール大帝のフランク王国が成立したのは、地中海という水路を使った貿易で結ばれた世界が、イスラームによって分断され、切り離されたから。そういう説明。
∧∧
( ‥)でもこの本自体はピレンヌさんの
-□ そういう論文と、それに対する
反論論文を複数まとめたもの
であると
( ‥)まー、その、イスラームの
せいで貿易が分断されるって
のは、さすがに 「?」
だからなあ。
預言者ムハンマドは商人であったし、イスラームは商業活動を推奨する性質を持っている。別にキリスト教徒だからといって積極的に排斥する宗教でもないし、イスラームによって商取引や貿易活動が断絶したって、その説明はおかしくね? という疑問。
∧∧
(‥ )旧帝国の属州ガリア
\– つまりフランク王国は
経済や社会組織ががたがたで
輸出産品がありませんから
という説明。
(‥ )貨幣の流通に制限があった
から貿易の事実が見えて
こないだけで、銀貨の
相対的な価値の変動が
イスラム圏の銀の価値と
相関しているので、
実際には貿易してるでしょ
という説明も
*例えば日本国内には日本の貨幣と紙幣しかないから、ああ、日本は国際貿易していないんだ....、ということにはならない。
ただ、どうも当時のフランク王国(自体)にはまともな輸出産品がないっぽい、という点では、見解は同じらしい。
∧∧
( ‥)知りたいのは、むしろ
なぜ輸出産品をガリアは
失ってしまったのか、ですか
( ‥)それを調べねばならないの
–□ だけども、時々思うのよ
自分は本当に本を読んでいるのか? と
∧∧
( ‥)本を買って調べている
だけですからね
(‥ )何をしているのだろうと、
自問自答してしまう
∧∧
( ‥)自問に対して、どうでもよくね?
と答えているくせに
( ‥)それなのに、また自問する。
–□ 病んできてるかな