2020年6月6日土曜日
栗氏魚譚
栗氏魚譚
∧∧
(‥ )江戸時代後期の
\− 将軍家の侍医
栗本丹州が書いた
博物学の本ですなあ
(‥ )1831年に志摩郡...
多分、三重県の志摩市
だと思うけど
そこで捕獲された
リュウグウノツカイが
記述されてる
この博物学の本は国立国会図書館のデジタルコレクションで見ることができる。
=>https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1287062
ちなみにこの本では2箇所でリュウグウノツカイが登場する。1つは1巻。もうひとつは7巻。
∧∧
( ‥)でっ?
あなたが読んだのは
1巻の記述だが
( ‥)んー 今では
−/ ほとんど使わない
漢字が出てくるから
ちょっと翻訳作業に
近かったね
天保2年 1831年、1月18日、本州の志摩郡、西浦の漁師が、この魚が海面に浮いているのを見つけて網で捕まえた。
大きさは三尺(90センチ)あまり。全身は銀のごとく、すこぶる美しい姿である。
これを撫でると、その銀色が手のひらに付着する。
ただ、これの尾は切れており、思うにサメに噛み切られたようで、月日を経てその傷跡が癒えたように見える。
漁師は、尾が切れてしまったので遠く漂流してきたのだろうと言っていたが、なるほどそういうことでもあろうか。
この名を知る者は誰もおらず、謹んで博識の方の指摘を乞うものである。
∧∧
(‥ )...という内容であったと
\− ふむ
(‥ )なかなかいい記述だろ?
よく観察してる
ちなみに別の人がこの本などの内容を写して、奇妙な魚ばかりを集めて作った博物本「異魚図賛」というものもある。
∧∧
(‥ )んー 記述も
\− 写しているけど
こっちの方が
文章が易しいね
(‥ )八百屋のおっちゃんが
趣味が高じて
作ったものだそうで
そのせいかもな
やや文章が易しい
おかげで、ははっ
原文を訳す時に
参考になったよ
とはいえ、江戸時代に読み書きができる人間だ、やはり現代語に比べるとはるかに固い。