2020年3月31日火曜日
要するにクオモ知事の戦略は全住民7割感染戦略では?
∧∧
(‥ )NYのクオモ知事は
\− 新型肺炎対策に抗体検査を
導入するそうで
抗体のある人なら
仕事に復帰しやすいと
(‥ )...それに一体何の意味が?
10人の職場で抗体検査したら1名のみが抗体を持っていました。
ではその1名以外、残り9名は休職するべきか?
∧∧
( ‥)そんなわけには
いかんだろう
( ‥)では9名が抗体を持つまで
−/ 職場は
閉鎖するべきだろうか?
しかし、9名が抗体を持つということは9名全員が感染したということである。
∧∧
(‥ )...クオモ知事が言っているのは
\− 要するにNYの全住民を感染させる
ということですかな?
(‥ )んー...そうも解釈できるかな
クオモのおっさんは
22日の時点
(死者:感染者が
15168:114
であった時に)
州内の40〜80%が
感染する可能性ありと
言ってるんだよね
新型肺炎の感染力を考えると、単純計算で住人の7割が感染すれば状況は収束する。クオモ知事の言う4〜8割感染とは事実上、この話であった。
∧∧
( ‥)つまりなにか?
クオモ知事のもくろみは
感染爆発を止めることでは
ないということか?
( ‥)日本と真逆なんだろうな
−/ カーブを平らにしないで
そのまんまな形になると
予測して対応している
要するに日本の厚労省が延々と言っているこの図の話である。
野放しにすると感染者のグラフは左のように急カーブを描き、医療の容量を超えて患者が触れ出して、多数が死ぬ。
反対に抑制するとカーブは右のように裾野が広い、低いものとなり、十分に低ければ医療の救命能力の範囲内に状況は収まる。
日本は抑制策でカーブを平らにしようとする。つまり右のカーブを戦略としている。
クオモ知事の戦略は左だ。野放しにしたカーブが急上昇することを前提にして対応している。
∧∧
(‥ )クオモ知事は外出自粛を
\− 呼びかけているし
ある程度は感染拡大を
抑制化できたのでは?
という予兆もあるけど...
カーブの平坦化を強く
指向しているわけではないし
成功もしていない
(‥ )意図してやっているとは
言わんけどさ
クオモのおっさんが言う
抗体検査と職場復帰って
感染者が野放し状態でないと
成り立たない話だからな
そういうことだよね
これは要するに、NY州の中で特に感染爆発が起きているNY市だけに限ってみても、さらに死亡率は0.5%と仮定したとしても4万人が死ぬ、ということを意味していた。
そして確かに、これだけの犠牲を払わなければ抗体検査と職場復帰という言葉は両立しないし、意味をなさないのである。
∧∧
(‥ )そういえばクオモさん
\− 人工呼吸器が数万必要だと
述べてたよね
(‥ )整合的ではあるな
日本の場合だが
人工呼吸器などが
必要な患者は
死者とほぼ同数だよ
そして人工呼吸器をつけた患者は亡くなるか、退院するかして新規の重症者と交代する。それを考えれば数万の人工呼吸器という条件は、NY市のみならず、ニューヨーク州の全住民の7割感染という戦略と合致している。
*ニューヨーク州の人口は1954万で、その7割の0.5パーセントが死ぬとした場合、死者数は9万6000。同数の人工呼吸器患者が発生したとしても、患者全体の入れ替わりが3回起こるとした場合、3万個の人工呼吸器があれば十分。
予測するに、クオモ知事の戦略は日本と正反対。”全住民の7割を急激に感染させる戦略”だということで良いように思われる。そしてこの条件の時、数万個の人工呼吸器と抗体検査による職場復帰は意味をなし、整合するだろう。
∧∧
(‥ )倫理的な話を抜きに論表すると
\− 興味深い事例になるか
(‥ )ばんばか検査してるから
疫学的に貴重な
データが取れるんじゃね?