2020年2月24日月曜日
これは予想が外れたのか不吉の予兆なのか
∧∧
(‥ )イタリアでは1月下旬に
\− 中国から帰国した人より
新型肺炎を検出
医療関係者5名を含む
12人の感染確認
23日の時点で
感染者100名以上
(‥ )やっぱ日本と同じく
1月下旬にはすでに
侵入を許していたって
ことだよな
つまり日本の入国制限は多少の抑制にはなっているはずだけども、すでに侵入を許しており、日本もイタリアもそうなら他の主要諸国も同様なはずだった。当然、アメリカもだ。
∧∧
(‥ )...豪華客船から下船した
\− 米国人を帰国させた際
陽性だった14名は
日本にとどめる予定だったが
国務省などの独自対応で
帰国することになり
トランプさんが怒った
あるいは苦言を呈したという
報道が出てます
(‥ )んー 水際政策は
トランプ大統領の判断か
まあCDCも帰国には反対だったとあるので必ずしもトランプ大統領の独断というわけでもないらしい。
∧∧
(‥ )でも日伊の状況を考えれば
\− 米国を含めて諸国は
1月末にはすでに
ウイルスの侵入を許し
現在はどこも国内での
蔓延過程にあるだろう
これはほぼ確実
つまり
水際対策に意味などないはず
(‥ )1月23日に出た論文で
この時点で武漢の患者数は
1万以上で
2月の4日に感染者数は
25万になると
予測したものがあったけど
この論文、1月末の患者数急増の局面では、中身を読まないままに多くの人がtwitterでやたらと引用したものだ。
結局のところ2月4日の実際の患者数は2万3000で、それは予測の10分の1だった。
∧∧
(‥ )そもそも23日の時点で
\− 報告感染者数600名に対し
実際の患者数1万とは
判別が難しいから発見率は
5%程度のはず
という
根拠がよくわからない
仮定に基づいていたよね
(‥ )でも極端に外した
わけでもないんだよな
本当にあてずっぽうだったら、10倍どころか、もっとすごい誤差を出しただろう。
つまりこの論文、過大見積りはあっても極端に外したわけでもない。
そしてこの論文、飛行機での人の移動記録から中国武漢よりどれだけの感染者が諸国へ広がるか、その見積りもしていた。
予測では2月4日の時点で日本には1日15人の感染者が到着し、諸国の中では一番多い予測だった(これは多分、正しかったろう)。そして2番は韓国、3番がイギリス、そして4番がアメリカだった。そしてアメリカに到着する感染者数は1日5人と見積もられていた。
∧∧
(‥ )到着感染者数と
\− 国内での感染者の数が
比例すると単純に
想定した場合
アメリカの感染者数は
日本の3分の1になると
思うけども...
(‥ )現時点で
日本は115
アメリカは16
だったかな...
もちろんこれ、感染者にはいろいろなものがカウントされていて、単純な比較は難しい。
∧∧
(‥ )とはいえこの予測との差は
\− 一体なんでしょうね?
あまりにも差がありすぎね?
(‥ )まあ予測とは
所詮は予測だからな
実際、イタリアは急激に感染者を増やしたし、韓国は新興宗教内部で感染拡大という、いささか予想外の事態に襲われた。当たり前だけども、これは先に引用した論文がまったく予測していなかった出来事である。かように予想と現実は明白に異なる。
とはいえ、アメリカの患者数の少なさは、なんとも奇妙であり、考えようによっては不吉でもあった。
*一応書いておくと、一部で言われているアメリカで猛威をふるうインフルエンザ死者は新型肺炎であるという解釈はトンデモの部類なので、以上において考慮していない。