2020年1月2日木曜日
2019年ミラの減光
くじら座の変光星ミラは3〜9等まで光度が大きく変化する星。
2019年の秋には増光し、10月には3等台まで明るくなった。
この調子でいけば2等台前半もありかと期待したものの、2・8等で横這いとなって、現在、2020年1月1日には4・3等まで減光した。
=>http://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili/keitou/qa/mira2019.html
∧∧
(‥ )少なくとも
\− 11月5日の2・8等から
11月24日の3・5等まで
減光したわけで
わずか20日間で
0・7等の下落です
(‥ )膨張して冷えて暗くなって
さらに
酸化チタンが形成されて
光が吸収されることで
より暗くなる...
これに対してベテルギウスは11月13日の光度0・6等から12月30日の1・3等まで減光。実のところ雲間から見えるだけだったりしたので記録はしなかったが、この一週間前にベテルギウスはほぼ同じ光度にまで落ちていた。だからこれまた1ヶ月に0・6等の減光と考えても良いだろう。
∧∧
(‥ )それを考えれば
\− ベテルギウスの減光は
ミラの減光と大差ない速さだ
と言えるよね
問題は速さに対する
大きさだね
(‥ )ベテルギウスの直径は
ミラの2倍だからな
2倍の大きさを持つものが同じ動作を実現できるのか? できるとしたらそれはどんな仕組みで起こるのか? この疑問はかなり悩ましい話だろう。
∧∧
(‥ )それを考えれば酸化チタンとか
\− 温度低下にともなう雲の形成で
急減光を説明するのが
やはり魅力的ですけどなあ
(‥ )一方じゃ
膨張による温度低下で
説明できない減光だから
収縮して面積が減ってる
という説明も提案された
そうだ
∧∧
( ‥)星って収縮すると
温度が高くなって
明るくなるんだろ?
温度低下のままで
面積減少って
どういうことよ
(‥ )さあ?
追記すると、1月1日のベテルギウスは相変わらず1・3等ほどのままだった。今回のベテルギウスの速い減光が今も継続中だとするともっと暗くなってもおかしくないので、すでに減光は底を打ったのかもしれない。