2019年11月7日木曜日
たて座の新星V659
2019年10月29日。たて座に新星が出現。
=>http://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili/keitou/qa/v659-sct.html
この新星には V659 Sucti の名が与えられた。
∧∧
(‥ )なんでも30日には
\− 8等級にまで明るくなった
そうですなあ
(‥ )俺が見たのは4日だけど
その時には
10等級ぐらいかなあ
ただ、今のたて座は夕暮れの低い位置にある。明るい時間に、しかも市街地の街明かりに近い場所。
∧∧
( ‥)背景が明るすぎて
暗く見えているだけかも
( ‥)それもそうだし
−/ なんか減光が
ゆっくりな気がする
4、5、6日と観測できたけども、下がったような下がらないような。そんな気もするし、一度下がって少し上がったような。そんな気もする。
∧∧
( ‥)それって光度が
変わってないんじゃね?
(‥ )そういうことに
なるね
30日から4日後には1〜2等級下がる。それは1日につき0・5等から0・3等下がることを意味する。
∧∧
(‥ )そんな減光ははっきり
\− 感知できるよね
だのに感知できないとは
これいかに?
(‥ )減光が止まってるのかも
しれん
まあ観測を継続すればわかること。
さて
たて座は盾座。
∧∧
(‥ )確かトルコ軍から
\− 西欧を守った王様を
記念したものでしたな
子供の頃の記憶で
詳しく知りませんが
(‥ )調べたら
第二次ウイーン包囲で
トルコ軍を撃破した
ポーランド王
ソビエスキーのことだった
=>http://www5b.biglobe.ne.jp/~hilihili/keitou/qa/scutum.html
∧∧
(‥ )なるほど...
\− こりゃ大事件ですわ
(‥ )星座にもなるか
相争っていたオーストリア、神聖ローマ帝国、ポーランド。強大な敵を前に連合軍を組んでそれを率いて勝利した英雄。
なんの問題も無いように思えるが、勝利はポーランドになんの価値も与えなかった。
∧∧
( ‥)そりゃウィーンは
オーストリア帝国の首都で
ポーランドじゃないからな
( ‥)栄光と裏腹に
−/ ソビエスキーも
ポーランドも
後の運命は過酷だった
みたいね
ソビエスキー王は外交的には敗北続きで成果を上げられず、それはポーランドが内紛状態だったことにある。
なるほどポーランドはリトアニアと連合王国になることで広大な国土を得たが人口密度は低く、経済は弱かった。兵士を揃えるために従軍と引き換えに農民に権利を与えたら、政治に口出しされて国家は選挙王制となり慢性的な内紛状態に陥った。
∧∧
(‥ )都市国家ならいざしらず
\− 広大な国土で選挙したら
交流がなく
異なる利害を持つ者同士が
延々と争うだけに
なってしまいますからな
(‥ )おまけに全会一致を
原則としたから
議会がお流れになることが
多かったそうでな
周辺国の介入をまねいて
ポーランド分割
さらにはロシア帝国に
併合されるという運命に
至ってしまうのよね