行くあてもないので喫茶店に出かける。
ベンチに座って
背中さすられてる
∧∧ おっさんがおる
(‥ )
‐( ‥)具合が悪いってことか
喫茶店に入ると、背中をさすられてるおっさんがずーっと見えてる。年の頃はまあ40代だ。さすっているのは女性で、どこかで見た顔に思われた。もしかしたら近場の図書館の司書かもしれない。要するに出勤途中で急患に遭遇ってやつだ。
∧∧ でもおっさん電話しとる
( ‥)
‐( ‥)朝だからな...
‐◻︎ 会社に断りの
電話でもしてんじゃね?
ずいぶん具合悪そうだが、ずーっと電話している。そして私服である。通りがかりのスーツのおっさん(多分50代後半か60代)が加勢して、司書らしき人、そして喫茶店のおばちゃんとどこぞへ連れて行った。
∧∧ 献血とか言ってたような...
( ‥)
‐( ‥)ああそういえば近場に
‐◻︎ 献血ルームがあったかな
献血ルームなら医療行為なので少しはわかる、脈を診れる、そんな言葉が耳に入った。
喫茶店で本をざざっと読んで、必要な部分を見る。気がつくと救急車がいつのまにか店の前で停まっていて、それからさらに時間が過ぎておっさんがストレッチャーに乗せられて運ばれて
それからさらにさらに
∧∧ 時間が過ぎて救急車出発
(‥ )
‐( ‥)まあ緊急ではないからな
‐◻︎ こんなもんだろうね
この間
45分ぐらいだな
こちらも欲しい部分は読み終わったので帰ることにする。「江戸の火事」同成社江戸時代史業書4 黒木喬 1999 という本