2019年4月17日水曜日
友情とは処世術だ!
古代ローマ帝国の元老院議員で哲学者のキケロ。カエサル暗殺の時代を生きた彼の著作「友情について」
∧∧
( ‥)で? 感想は?
( ‥)思ったより
‐/ 興味深かったね
∧∧
(‥ )...読んでみればこれ
▫︎‐ たわいもない内容だろ?
(‥ )友情論としては
くだらん内容だな
だが処世術としてみればどうか?
∧∧
(‥ )世俗的な友情ではなく
\‐ 賢者の友情...という言い方を
していますからな
(‥ )要するにこれ
限られた人の立場での
友情を述べているわけよ
考えてみれば当たり前。著者のキケロはローマ帝国の元老院議員であって、その人数は元来数百名程度。
キケロの時代に900に増やされた。
増やしたのはカエサルだけども、増えたといっても所詮は1000名以下である(古参の連中は当然、これより少ない)。
∧∧
( ‥)要するにキケロのおっちゃんが
言ってるのって
1000人程度の貴族の
付き合いの話なのね
しかも貴族だからずーっと
同じメンツだしな
そりゃ付き合いは
慎重にしないとダメだね
何かしたら恨まれるしね
( ‥)だから貸し借りを超えた
‐/ 強い絆を作ろう
徳を誇示して
徳が高い人と思われよう
でもその時には色々と
配慮しないとダメだよ
もしかしたら友人が
反逆罪に該当するような
政治活動をするかも
しれないし...
それにどう対応するか
そんな内容だよね
要するにこれ、友情論という見た目をかぶった処世術であって、同盟者をどう得て、どう対応するか、というものであった。
∧∧
( ‥)だから友情論としては
陳腐であると
(‥ )友情の具体的な
説明については
お互いの徳に照らされて
お互いの愛と友情が
燃え上がるとか...
そんな程度のことしか
言ってないしな
これ説明じゃないべ
そもそもギリシャ人じゃあるまいし、ローマ人が何かの機構についてくどくど考えたり説明したりはずがなく、友情論が友情論になるわけなかろう。