2019年3月12日火曜日
草刈りとか技術とか貨幣とか信用とか地道に大事だよ
∧∧
(‥ )ベネズエラで3月7日に
\‐ 発生した大規模停電
まだ続いているみたいだね
例えばこんな記事が
紹介されてる
=>https://www.caracaschronicles.com/2019/03/10/nationwide-blackout-in-venezuela-faq/
(‥ )なになに?
電力会社の人によると
サンジェロニモBと
マレナ変電所の間で
オーバーヒートによる
警報がありました...
それが引き金となって国内最大の電力供給源、水力発電所グリのダムから伸びていた送電線3本のうち、1本がダメになり、残りの2本に過負荷がかかり、3本全部がダメになりました。グリのダムから送電される電気は全国に行き渡っていたため、停電はほぼベネズエラ全土に渡って発生、国民のほぼ全員が停電下にあります。別の発電所から電気の供給を受けている一部地域でのみ、電力があります。
オーバーヒートの原因は森林火災だと思われます。送電線の下にある植物は管理され、刈り取られておりました。このような危険を避けるためであります。ベネズエラを車で移動すれば、送電線の下がまるで回廊のように刈り込まれているのを見るはずです。しかしここ何年もの間、そうした維持管理は行われておりませんでした。そこに暑い夏の到来です。熱帯の国においてこれは、繁茂した植物が送電線を覆ってしまうことを意味しております。
現状、政権から説明はありません。彼らはこれは陰謀である、アメリカと反体制派の仕業だと言うだけであります。
∧∧
(‥ )...さいてーだな
\‐
(‥ )さすがマドゥーロ
なんちゃってバスの運転手
だけのことはあるわ
無能が予想の斜め上
このような規模の停電は初めてでしょうか?
そうだとも言えます。最近の大きなものは2018年10月のものでした。これはカラボボの変電所が落ちたもので、首都カラカスと16の州に影響が出ました。それ以前ですと2017年の8月のもの。これはベネズエラ西部のほとんど全域、10州に影響が出ました。2015年にも似た規模のものが発生しています。しかしこれらの停電は、その日、その日に起こったものでした。このため、劇的な影響は出なかったのであります。
今度のものは違う。これまでのものは何時間かで終わったのですが、今回はもう何日もこの状態です。
ベネズエラは世界最大の原油埋蔵量を誇るんでしょ?
我が国の石油は質が悪いんですよ。それに石油発電は電力需要ピーク時の急増に対応しきれないし、蒸気タービンは重い。
どうした直せるの?
数千人単位の技術者を動員します。それから水力発電のタービンが整備不良でもうダメになっているからこれを全部交換してですね...
∧∧
(‥ )...ベネズエラおわた
\‐
(‥ )無政府状態になって
ないのが不思議だな
まあ人間ってのは
そんなもんか
例の「ウーゴ・チャベス ベネズエラ革命の内幕」ローリー・キャロル 岩波書店によると、2010年の旱魃でグリのダムが渇水、発電できずに大停電が起きた時も、国内の送電線網の維持に不備があると電気技師らから指摘されたそうだ。しかしそれも全て棚上げされた。そして電力不足を理由に送電を止められた工業都市は壊滅したのである pp171
電力の不安定供給で壊れる電気製品の数々。電気の供給は戻ったものの、それでも停電はしばしば起こり、タービンがもうぶっ壊れているんじゃないか? と噂されたりしたのが今から9年前の話。
∧∧
(‥ )9年前からこれだった
\‐ それを考えれば
今回の大停電は
起こるべくして起こった
ものだったのだね
草刈りとか
そういう地味な作業を
バカにしちゃだめだよね
(‥ )チャベス大統領以来の
悪い癖だろうな
タールを石油とたばかって
原油埋蔵量世界一とか
嘘ぶっこいたあげくに
タールを
価値あるものに変える
技術を持つ外資や技術者を
冷遇した結果の
今の苦境だからな
頭でっかちなお利口さんは
地味な作業を
バカにするから
こうやって地獄を見るに
石油の金でばらまきすれば石油施設の維持ができず、石油生産がダメになる。
生産がダメになると通貨は信用を失い暴落して使えない。
しょうがないからビットコインとか電子決算していたら、そもそも石油がダメになったことで電気もダメになって電子決算もダメになった
まるで風が吹けば桶屋が死んでしまうような負の螺旋がすべてをなぎ倒していく状態。
草刈りとか技術とか貨幣とか信用とか、そういう地味なことをサボるからこうなるに。
さてさて、なんちゃってバス運転手のマドゥーロのおっさんは、さあどうするんだ?
*なんちゃってバス運転手。マドゥーロ大統領は運転手だったが医者に運転できませんという診断書を書いてもらい、運転しない運転手のまま給料をもらいつつ組合活動をしているうちに先代チャベス大統領の目に留まり、大統領のイエスマンとして出世したことを指す。