2018年12月19日水曜日
雑音が多いと要点が聞こえない
∧∧
(‥ )日本国紀はあいかわらず
\‐ 売れてるねえ
amazonで8位だよ
(‥ )出版されてからまだ
40日ってことも
あるけどな
良い感じだな
本は売れるかどうかで基本、その評価が決まるわけで、売れるからには評価しなければならぬ。
もちろん、相も変わらずその内容は批判されておる。
∧∧
(‥ )「応仁の乱」で
\‐ ヒットを飛ばした歴史学者
呉座さんが
朝日新聞のコラムで
幾度か論評したそうですよ
日本国紀では
足利義政は無能な将軍で
政治から逃避するために
趣味に生きた
と書いているが
実態は違うと
(‥ )東山山荘...というか
銀閣寺造営のため
増税で工事費捻出
そのためにこそ死ぬまで
政務に関わっているから
と指摘しているのか...
ああ、でもこの指摘じゃ
ダメだね
足利義政は山荘造営の資金捻出のために増税を行い、そのためにこそ政治に関わり続けた。
この指摘は
足利義政は政務を疎んで趣味に生きた
に簡略化されてしまう。これでは百田のおっさんの表現の何が間違ってるか分からん。少なくとも読者のほとんどはそう思うだろう。
∧∧
(‥ )日本国紀では
\‐ 趣味に生きて政治から
離れたと書いているが
趣味に生きるからこそ
彼は政治の世界に
居続けたのだ
という指摘なんだけどね
この指摘は分かりにくいよね
(‥ )というかそんな指摘
どうでもいいんだよ
世の中の人は
そういう迷惑な執政者を
”政務の本質を放り出して
権利を利用して銀閣寺を
作った無能な将軍” と
評するわけで
それなら百田のおっさんの
表現で良いことになる
どうも研究者の皆さん、自分の文章を俯瞰で見るとか、そういうことを忘れがちのようだ。
∧∧
(‥ )でも分かりやすいコラムも
\‐ あるみたいだね
百田さんは
朝廷による足利義満暗殺説を
唱えているけど
これは作家の井沢元彦氏などの
引用であって研究ではないよね
と書いたコラムがある
(‥ )んー
こういう分かりやすい
ネタだけで指摘は行うべきで
上記のような
分かりにくいネタは
切り捨てるべきだと
思うけどな
研究者は基本、マニア、オタクなので、その行動、言動は早口で空気読めないオタクだと考えれば良い。彼らは一生懸命ここが! ここが! と騒ぎ立てるが、こういう指摘の大部分は実のところ雑音でしかないのである。そして雑音が多いと肝心なことも人は聞いてくれなくなる。
∧∧
( ‥)どこを切り捨てるかって
大事ですなあ
( ‥)正確さに
‐/ こだわる人間はな
どこを切り捨てるべきか
見誤って
結果的に間違いよりも
間違いを多く書いたり
するもんさ
例えば、データを増やせば増やすほど、解析結果が絶対に間違うということが起こるように。